深い愛…YN ページ11
★★★
なんて深い愛情なんだろう、と。
工藤家の皆さんの
Aさんを想う気持ちに大きな衝撃を受けていた。
Aさんを気に入っていた工藤夫人からも温かい言葉をもらって
Aさんはとうとうその場に泣きくずれてしまった。
僕も
跪きその背中を慰める。
工藤夫人が近づいてきて
同じように跪き、Aさんの手を取った。
「…Aさん、私たちはこれからもお友達よね？
また、一緒にご飯食べに行ったり…映画を見に行ったり…してくれるでしょ？」
工藤夫人の言葉に
Aさんは俯いたまま、ただただ頷いた。
「…さて、ユノさん」
工藤夫人が今度は僕を見る。
「あっ…はい、」
跪きながらも背筋を伸ばすと
パシッ！と
両手で頬を挟まれる形で叩かれた。
「いっ…？！」
「えっ？！」
周りの皆さんも目を見開く。
Aさんの視線も夫人と僕に向いた。
頬を挟まれたまま、工藤夫人の顔が近づいてくる。
「……今後、Aさんを泣かせたらこの私が許しませんからね？！
すぐさま迎えに行って、今度こそお嫁にもらいます！」
真剣そのものの瞳に
微かに震えている手。
ありがたくて
その手をしっかりと握り返し、宣言する。
「……約束します。
Aさんを、誰よりも幸せにします」
僕の言葉に
澄江さんが笑った。
「…仕方ないわね。
世界で三番目に良い男なんだし、ここは信用する事にしましょうか」
そう言って立ち上がる。
「三番目？」
美咲ちゃんの反応に
「だって、一番は主人だし、二番目は浩一ですもの。
そうしたらユノさんは三番目でしょ？」
澄江さんは、しれっ、とそんなことを言った。
「…光栄です」
三番目、と言ってもらえるのか。
「あー！残念！お父さん！3本の指に入らなかったね！」
美咲ちゃんがそんな風におどけてAさんのお父さんを見ると
お父さんが目頭を押さえているのが見えた。
「う、ま、まぁこの面々なら仕方ないだろう…」
そんなお父さんの言葉に、お母さんが返す。
「あら！母さんにはお父さんが一番なんだからいいじゃない？！」
「あーー！はいはい！ご馳走さま！！仲が良いのは良いことですね！！」
呆れた風の美咲ちゃんに
周りが笑った。
和んだ空気の中で
Aさんのお父さんとお母さんが立ち上がる。
そして、工藤さんに向かって深く頭を下げた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
