コバさんの言うことには ページ10
★★★
真剣な瞳で私を見るコバさんが、ゆっくりと口を開いた。
「結納の日、決まった？」
「………………………………は？」
思ってもいない切り口に目が点になった。
「だからさ、結納の日、決まった？」
「………………ええと………………はい」
「いつよ」
「12月入って最初の土曜日ですけど…」
「お、りょーかい！」
そう言って敬礼をしてみせるコバさんに。
「なんなんですか、もう！！
深刻そうな顔してるからミスでもしたかと焦ったじゃないですか！！
普通に聞いてくださいよ、そんなこと！普通に！！」
焦って損した！！
「お前にンなミスなんかあるわけねーだろ！
普通に聞いたって面白くねーもん！」
お？
今、さらりと結構嬉しい事を言われたような。
「因みに、それって誰かに話した？」
「え？いえ。特に話すつもりもないですけど…？」
人の結納デーを知ったところで何がどうなるわけでもない。
敢えて影響があるとしたら、
土曜日だから休日出勤は出来ないという事で、担当さんには話を通しておかなきゃいけないかな、とは思っていた。
「よし、好都合だ…！」
「はい？」
「あ、いやいや。こっちの話だ。
とりあえず、その話は内密に頼むわ」
「え？」
「まあ…いまそんなのがバレたらさ、噂好き女子の気が散っちまうだろ？
忙しい時期なんだからそれぞれ皆に集中してもらわんと困るし。
だから、色々落ち着いた頃に宣言してもらいたいんだよな〜」
そう言ってチラリ、と私を見るコバさん。
「……別に宣言するつもりもないですけどね。
まぁ、私もあんまり騒がれたくはないんで…誰にも言いませんよ」
「…おっし！！」
何故か、拳を握るコバさん。
…そんなに？？
コバさんの言動になんとなくクエスチョンマークが浮かんできたけど…
せっかくの機会だから今のうちに言っとこう。
「…そういうわけで土曜日はお休み欲しいんですけど…」
「わかった！俺の方でグループ全体にそれとなく話は回しておくから安心しろ！」
今度は胸元をどん、と叩いた。
「…お、お願いします」
ぺこり、と頭を下げる。
★★★
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
