いつか…YN ページ50
★★★
敵わない。
と思った。
なんて大きな気持ちでAさんに対してくれていたんだろう。
御曹司の言葉に
腕の中のAさんがまた、肩を震わせ始めた。
…仕方ない。
僕でも…辛い。
色々と覚悟をして動いてくれていること。
本当に感謝しかない。
僕にできること。
絶対にAさんを離さないこと。
Aさんは
素直に僕を好きだとは言わないだろう。
それならそれで
ひたすら待つだけだ。
今までのことを考えれば
これから先を待つことはなんてことはない。
諦めなくていいんだから。
手放さなくていいんだから。
僕はこれからも
ずっとAさんに伝え続けるんだ。
腕の中のAさんの温もりに幸せを感じていると
少しずつ
腕にかかる重みが増してきているのに気がついた。
……これは…。
「……………すぅ」
やがて、胸元から聞こえてくる寝息。
……やっぱり。
泣きすぎて
僕の腕の中で眠ってしまったAさん。
そのいつもの様子に
少しホッとした。
僕は
一度ギュッとAさんを抱きしめて
そして、そのままベッドに横たえた。
目の周りに沢山の涙の跡がついていることに気がついたから
僕は一度、バスルームに行って小さめのタオルを濡らしてもどった。
Aさんの目の周りを優しく拭いてあげる。
こんな風に
そばで見守ることが出来ることを
本当に幸せだと思った。
とりあえず、僕も上着を脱いで、Aさんの隣に横になる。
腕枕にして
しっかりとAさんを抱きしめる。
全身に感じるその温もり。
その暖かさに僕の意識も遠くなってくるから
意識を手放す寸前で一度、Aさんにおやすみのキスをした。
その感触にまた、幸せな気持ちでAさんを包み込む。
目覚めたら
言ってくれるかな。
僕を好きだって、言葉にしてくれるかな？
ねえ、Aさん。
いつか、
ちゃんと…
★★★
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
