覚悟を決めて…YN ページ37
★★★
「浩一兄さんも本当に素敵な人だけど！それは認めるけど、でも、違うんだもん！
何でかわからないけど、お姉ちゃん、自分でそう思い込んじゃってるんだもん！
本当に好きな人がいるのに、本当の心を無視したらいつか心は死んじゃうよ！！
皆は怒るかも知れないけど、美咲は味方だから！！
お姉ちゃんが幸せになれるなら美咲も怒られていいから！！
早く！
早く行って、お姉ちゃんの心を助けて！！」
美咲ちゃんは
半べそかきながらそう言って、僕をエレベーターに押し込んだ。
扉が閉まるその瞬間、視線を上げたその先に
工藤さんの姿が見えた。
「………！」
申し訳なさに胸が傷んだけど
一瞬、工藤さんは笑った気がしたんだ。
色んな人の顔や言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る。
何が正解なのかももう、わからない。
こんな行動をして、どんなことになるのか。
エレベーターが最上階へついて、
転がるように飛び出した。
普段見るホテルの仕様とは違うその様子に、少しだけ怯んだけど
心の奥にずっと大切にしていたAさんの面影が
僕の一歩に力をくれた。
ここまで来たら、
恥の上塗りになってもいい。
結果、もう、Aさんの気持ちが僕には全くなくってもいい。
僕は、きちんと告白をして、自分の気持ちに決着をつけるんだ。
美咲ちゃんは端っこの部屋、と言っていた。
走って、扉の前に立つ。
どういう状況か見当がつかないけど
大きく深呼吸をして、そして、
ドンドン！！と
大きくドアをノックした。
と、同時にインターホンがあることに気がついて、ボタンを押す。
「すみません！！ユノです！！Aさんに話があります！！会わせてください！！」
何度も何度も、ドアを叩き、インターホンに向かって声をかけた。
「お願いします！！会わせてください！」
何度も何度も呼びかけて
ようやく、
扉が開いた。
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
