夫婦の形 ページ1
★★★
シメの雑炊まで食し、鍋が綺麗になった。
「…すげぇなぁ…
Aがメシ食いに来るようになってから…メシが残った試しがないな」
空っぽになった土鍋の中を覗いた工藤さんが目を丸くする。
「えっ、そうなんですか？！私、食べ過ぎてます？！」
多少無理してる感はあるけれど、
食べるの大好きな澄江さんはやっぱり料理もお上手で
ついついいつもガッツリ食べてしまうんだ。
「食べ過ぎなんかじゃないわよ！
いっつも気持ちの良い食べっぷり！私と一緒に美味しそうに食べてくれるAちゃんが良いんだから！
あなた！変なこと言わないでちょうだい！
Aちゃんが変に遠慮しちゃうでしょ！」
片付けのために立ち上がった澄江さんが
通りすがりに私をぎゅっとハグする。
「ああ、いやぁ、悪りい悪りい。
うちの奥さんに負けずにメシが食えるやつはそうそういねーからな！感心してんだよ。
思いっきり好きなもん食え！
足りん分は俺も浩一も稼ぐから！」
そう言って笑う工藤さんは、とても頼もしかった。
「そうだね！Aちゃんに好きなものたくさん食べてもらえるように俺も頑張るよ！」
そう言ってにっこり笑う浩一さんは、右腕で力こぶを作った。
「ふふっ！頼もしいわね.、我が家の男たちは！」
嬉しそうに笑う澄江さんと視線を交わす。
「その言葉、忘れないでよ？！」
言いながら、食器の片付けを始めた澄江さんにならって
私も立ち上がり、テーブル周りを片付け始めた。
浩一さんも運ぶのを手伝ってくれて、
「ここだけは、父親より浩一の方がポイント高いのよね〜！」
澄江さんが私に目配せする。
確かに、澄江さんが細やかにお世話をしているからか、工藤さんは自宅にいるとどっしり構えてほとんど動かない。
普段、奔放な澄江さんに振り回されているように見えて
やっぱり一家の主、工藤グループの代表なんだ、と改めて認識する。
1人、ソファに座ってテレビのニュースを見始めた工藤さん。
後片付けをしている澄江さんと私の横では、浩一さんがコーヒーを準備し始めた。
鼻歌交じりにお気に入りのコーヒー豆を準備している浩一さんを見て、ふと思う。
…浩一さんと私はどうなるんだろう。
どんな夫婦になるんだろう……
★★★
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
