指輪を選ぶ ページ7
★★★
結納の日を決めて、その日のために浩一さんは指輪を、私は腕時計を準備することに決めた。
11月の中旬の日曜日。
浩一さんの知り合いがオーナーを務めているジュエリーショップに行くことになった。
「普通にブランドの指輪が良ければもちろんそれでも良いよ？」
浩一さんにはそう言ってもらったけど
そういったものに疎い私にはよく分からなくて。
なのでそのまま、知り合いにお願いすることになった。
こじんまりとしたお店だったけど、色々なタイプのジュエリーが揃っていて見ているだけで楽しい。
オーナーの由香里さんは浩一さんの先輩にあたる女性で、ベリーショートに大ぶりなピアスがとてもよく似合う綺麗な女性だった。
紹介してもらって、オススメのデザイン画を浩一さんと見せてもらう。
その中で、
あまり大ぶりではないものの、台座がとても繊細なデザインになっているダイヤの指輪が目に入り、
一目で気に入り、それを選んだ。
浩一さんもデザインは気に入ってくれたけど
「…うーーーん……」
どうやら予算からかなりお安く終わったようで
(どれほどの予算が組まれていたのかわからないけど)
それはそれで困った様子だった。
「金額じゃないですよ！浩一さん！
私はこれがとても気に入りましたから！これが良いです！」
「…うーん………」
なかなかウンとは言わない浩一さん。
そこで、ハタと気づいた。
「あっ……
ひょっとして……もう少しお高めのものにするべき…ですか？」
工藤グループの関係者としては
ある程度のクオリティの物を身につけないといけない…とか？？
すると、浩一さんは力が抜けたように笑った。
「ああ！違う違う！そんなんじゃないよ〜。
だいたい母さんだって、高かろうが安かろうが、気に入ればそれを買って使う人だし、基本自分のことならなんでもいいんだよ。
ただ…」
…ただ？
「浩一くんが、まだ何かしてあげたいんだよね？」
由香里さんがそう言って笑った。
「…え？」
その言葉に浩一さんを見ると
「…うん、まぁ…そうだね。
値段じゃないんだけど…俺としてはもう少し何かしてあげたいんだよね…」
そう言って少し頬を赤くして鼻の頭をかいた。
「……ありがとう…ございます…」
つられた私も赤くなる。
そんな私たちを見た由香里さんは
「浩一くんは彼女を相手にするとこんなになるんだね〜〜！新鮮な発見だわ！」
そう言って笑った。
★★★
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
