キッチンの2人 ページ49
★★★
「なぁに？！そのままにしておくの？！」
鍋野菜を切っていた澄江さんが
その手を止めて、目をまん丸にして私を見た。
「…そのまま……といえば確かにそのまま…ですね」
一緒にキッチンに立って、最近覚えた食器棚の一番下から土鍋を取り出す。
「ええ〜〜！！なんでそんなまだるっこしいことを…！」
残りの白菜をザクザク切って行く澄江さん。
「まだるっこしい…ですかね」
仕事休みの日曜日、夕食に呼ばれて工藤宅にいる私は鍋をコンロにかけながら苦笑い。
「…だってね、澄江さん。
結局、忘れられないんですよ」
「ええ？」
「慰謝料貰ったって忘れられるわけじゃないし…
相手が有名人だったからニュースなんかでも見かけるし、
結局、完全に忘れることは出来ないんですもん」
「…まぁ…そりゃ……ねぇ」
「しかも…あの男は真由美に関しては全くなんのリアクションもないらしいんですよ？」
「え？」
そう。
浩一さんからあの男と真由美との話を、少し無理して弁護士さんに聞いてもらったら
謝罪も、子供の認知についても全くなんのリアクションもないらしい。
もちろん、不倫関係についてはお互いわかっている上での関係だった訳だけど
それでも、真由美のお腹の子の父親なわけで…。
それすら、自分の子がどうかわからない、と妊娠の事実も認めない方向で行くつもりらしいと聞いた。
真由美を
自分より立場が弱い、と、下に見ているその態度が腹立たしくて。
たとえ、あの男の多数の罪状の中で、ほんの少しの、本当にちょっとした影響しかないかも知れないけど、
それでもあんな下衆な男からの謝罪なんて受けたくない、と、改めて決意したんだ。
真由美は自分の非も認めたのか、
はたまた、犯罪者の父親は要らない、と判断したのか
謝罪も認知も男に請求すること無く、韓国へと旅立って行ったのに。
旅立つ前日に
一度だけ電話がかかってきた。
…本当にごめんなさい…
それだけ言って、電話は切れた。
震えるその声に
真由美の決意が感じられた気がして、
私は、ラインでスタンプだけを返した。
がんばれ、と。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 引っ込みは……………………さて。ゴールテープは目前まで来ました！ライブ開始までに終わらないかなぁ！！ (2019年10月13日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» YUNのさん、一体私をどんな体質だと…！(笑) 大丈夫ですよ〜(多分) もうエピローグは見えてきました！(おそらく) (2019年10月13日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - あの〜？もう１つの目的って 変な方向へ進みませんよね？？？？ゆうのさんS体質なので、、、、 (2019年10月13日 16時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - えー…御曹司と並んだらダメじゃん！どうしてくれるんですか、これ！引っ込みつかなくなりそうやん(泣) (2019年10月11日 20時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 並ぶ場所間違ってますよ？ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年8月4日 9時
