乗り越える壁8 ページ32
★★★
真由美がよろめいた瞬間、
妊婦だったことを思い出し、慌てて右手を伸ばしてその左腕を捕まえた。
真由美は左頬を押さえながら呆然とした丸い目で私を見る。
右手のひらがズキズキと痛い。
でも
それ以上に胸が痛む…！
「どこまで…！
どこまで馬鹿やったら気が済むの？！
どこまで人の心を
どうして…！
どうしてもっと自分を大切にしないの？！」
怒りと悲しみで目の前の真由美が霞んでくる。
「全部全部、自分が選んできた結果でしょう？！
その結果が気に食わないからって、他人を巻き込むなんて間違ってる…！」
力の限り叫んだ。
頬を押さえた真由美の瞳からもポロポロと涙が溢れ落ちる。
「…だって…！
じゃあ、どうしたら良かったの？！
どんな方法があったの？！
Aちゃんと私では違いすぎるでしょ？！
Aちゃんが良いと言っている人に、私になにができるの？！
私にないものを持ってるAちゃんが羨ましくて仕方がなかった！
私の欲しいものを持ってるAちゃんが妬ましくて仕方なかった！
私がどうしても手に入れられないものを
いとも簡単に手に入れるAちゃんが憎くて仕方なかった！
なのにAちゃんはいつだって涼しい顔して！
私と決別した後だって全然普通で！
そんな正々堂々としているAちゃんに腹が立って！腹が立って！！
ハブられてたって全然平気な顔してるAちゃんに勝つには、
彼氏を寝とってやるくらいしか考えられなかったんだもの！」
腹の奥から込み上げてくる想いのままに
パンッと、
空いている左手が今度は真由美の右頬にヒットした。
「…っ！誰が…！
誰が平気な顔してたって？！」
一瞬であの中学校時代が蘇る。
「…どんな弁解も聞き入れてもらえずに！
勝手に話が回って皆に無視されたり、教科書捨てられたり、体操着を水浸しにされたり！
そんな事されて本当に平気な人間がいると想うの？！
ズタズタだったよ？！
学校に行きたくなくて行きたくなくて！
でも親にも心配かけたくないから家は出て！
でも、どうしても学校に行けなくてズル休みした事もあるし！
たまたま通りすがりでドアが開いた高層マンションに入って飛び降りようと上がった事だってある！」
真由美の身体が一瞬強張った。
あの頃から、
あの頃の、
幼い自分が
胸の奥でずっと泣いていた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 引っ込みは……………………さて。ゴールテープは目前まで来ました！ライブ開始までに終わらないかなぁ！！ (2019年10月13日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» YUNのさん、一体私をどんな体質だと…！(笑) 大丈夫ですよ〜(多分) もうエピローグは見えてきました！(おそらく) (2019年10月13日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - あの〜？もう１つの目的って 変な方向へ進みませんよね？？？？ゆうのさんS体質なので、、、、 (2019年10月13日 16時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - えー…御曹司と並んだらダメじゃん！どうしてくれるんですか、これ！引っ込みつかなくなりそうやん(泣) (2019年10月11日 20時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 並ぶ場所間違ってますよ？ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年8月4日 9時
