握る手…YN ページ20
★★★
覚悟の上とはいえ
やはり胸は痛む。
両家で話がまとまっていく様子に
…これで良いんだ…
なんとか心を落ち着かせた。
僕が望むのはAさんの幸せ。
それが、一番だから。
「…おめでとう…ございます」
すぐ隣にいるAさんの
顔を見ることができないまま、頭を下げた。
「…ありがとう」
Aさんも隣で、頭を下げる気配を感じた。
…とうとう
手の届かないところに行ってしまう…。
僕は
膝の上で開いていた手を
ギュッ…と握った。
それから
軽く宴会モードになった。
佳奈さんが気を利かせて
密かに良二さんにお願いしてくれていた昼食用のお寿司が届いたから。
当たり障りの無い話で終始和やかなムードで時間は過ぎる。
僕は上手く笑えているだろうか。
上手く話が出来ているだろうか。
そんなことばかりが気になってしまい
話の内容はほとんど頭に入ってこなかった。
お寿司を食べ終わったタイミングで帰ろうと思い
「あ、、あの……仕事もあるので僕はこれで…」
声をかけると
「え。あ！わ、私は？私も行った方がいい？」
Aさんもそう言って腰を上げるから
「え？あ、いえ。大丈夫ですよ。
Aさんは月曜日までゆっくり休んでください。
小林さんからもそれで大丈夫だと言われてますから」
いつものAさんの様子にふと、頬が緩んだ。
「…あ、ほんとに？」
そう。
仕事ではこれまで通りだ。
Aさんとの繋がりが完全に途絶えるわけではない。
「はい。なので僕はこれで失礼します」
頭を下げて立ち上がると
「あ、じゃあ俺たちも帰ろうか。ね、父さん、母さん」
御曹司も身支度を始めた。
「え〜！もう少しお話ししたいわ〜〜！」
残念そうに言う澄江さんを
「Aちゃんだって疲れてるんだから、ゆっくりさせてあげようよ。
これからだっていくらでも会えるでしょ」
御曹司がなだめて帰り支度を促した。
「ユノくん、最寄りの駅までになるけど送るから待ってね」
「あ…助かります。お願いします」
正直、駅までの道が分からなかったから助かった。
帰りの玄関先で
「それでは、改めて結納の日取りを決めたいと思いますので、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「榊との一件も、私の方でしっかり対応しますので、ご安心ください」
「…はい！お願いします！」
御曹司とご両親が深く頭を下げあった。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 引っ込みは……………………さて。ゴールテープは目前まで来ました！ライブ開始までに終わらないかなぁ！！ (2019年10月13日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» YUNのさん、一体私をどんな体質だと…！(笑) 大丈夫ですよ〜(多分) もうエピローグは見えてきました！(おそらく) (2019年10月13日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - あの〜？もう１つの目的って 変な方向へ進みませんよね？？？？ゆうのさんS体質なので、、、、 (2019年10月13日 16時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - えー…御曹司と並んだらダメじゃん！どうしてくれるんですか、これ！引っ込みつかなくなりそうやん(泣) (2019年10月11日 20時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 並ぶ場所間違ってますよ？ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年8月4日 9時
