澄江さんの提案 ページ43
★★★
私を抱きしめる腕の力で
本当に私を気遣ってくれているのがわかる。
ありがたくて
申し訳なくて。
胸がいっぱいで言葉が出せなくて。
ただ、抱きしめ返した。
隣に座っていたユノくんは
勢い良く立ち上がり、工藤さんに深く頭を下げる。
ユノくんが悪いわけじゃないのに…。
工藤さんはそんなユノくんに歩み寄り、肩をトントン、と叩いた。
「息子から話は聞いてる。君が悪いわけじゃないだろ。頭を下げる必要はない」
工藤さんの言葉に安堵する。
心配することはない。
工藤さんは変な色眼鏡で見ない人だ。
「…今日Aはどうすんだ？」
工藤さんが私に視線を移した。
「…あ…」
「Aちゃんには、お友達と一緒にこの部屋に泊まってもらえるように伝えてあるよ」
言い淀む私に変わり、浩一さんが応えてくれる。
「そうね！それがいいわ！本当なら私が一緒にいてあげたいところだけど、お友達が一緒なら心強いわ！」
私の両手を握りしめ、ニッコリ微笑む澄江さん。
「そして、明日はお友達も一緒におうちに送るわね！」
「え？大丈夫ですよ、澄江さん。ちゃんと帰れますよ一人で」
澄江さんの過保護ぶりに苦笑いになった私に
「ああ、いや、そうだな！ご両親にもきちんと説明しないといかんし
ついでにご挨拶しておくのも悪くないかもしれんしな！」
工藤さんまでそんなことを言い出した。
「えっ？！ご、ご挨拶？！」
両親へのご挨拶、となれば
私の頭の中に浮かぶのはただ一つ。
心中穏やかではなくなった私は、思わず泳ぐ視線を浩一さんに向けた。
一瞬目を丸くした浩一さんは次にはニッコリ微笑んで
「いい機会かもしれないね。
明日は午前中は時間を取れるから、皆で行きますか！」
そう言った。
…….ええっ？！
「ああ〜！良いわね！きちんとご挨拶したかったから嬉しいわ！
そうと決まったら！今夜はしっかりパックしなくちゃ！！
あなたは浩一と一緒に後処理があるでしょうから、私はこれで帰って明日の準備をするわね！！」
「…あ、あの……？？」
「じゃあ、Aちゃん！
明日はチェックアウトしたらご自宅まで送るわね！
あなた！浩一！
後のこと、きっちり頼むわよ！
落とし前、つけてちょうだい！」
澄江さんはそう言って浩一さんと工藤さんを指差しながら、部屋から出て行った。
★★★
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かえる(プロフ) - あぁ〜そうでした。可愛い彼女がいると勘違いしてたんでした。佳奈さん、この勘違いどうにかしてくださーい！ (2019年8月4日 5時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
まい - うぅっ、またまた心苦しい展開になりそうですね…。実は先ほど、東京ドームから帰ってきました。SMTOWNLIVE楽しんできました！ (2019年8月3日 23時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - えらい回り道してるけど、そろそろ闇から解放されますかね？(笑)少し先の未来はあちらで覗いてますけど、そこにたどり着くまでが波乱波乱(笑)そりゃ、ユノくんは大事大事にするよね(笑)続き楽しみにしています！！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» お久しぶりです！かえるさん！皆、並んだらオールスターみたいな感じですかね！妹ちゃんも大騒ぎしそう…！^_^; (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうなんですよ。ある意味このまま結婚しても幸せじゃないですかね〜 (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年6月10日 17時
