抱擁…YN ページ35
★★★
珍しくAさんの語気が強くなっていく。
「…Aさん…」
気持ちがわかるだけに
僕には何も言えないでいた。
「…今までだって、真由美は狙った相手は確実に落とせるくらいにモテてたの！
なのにどうしてよりによって奥さんも子供もいる人なの？！
しかも、一人で生み育てる、っていうならまだしも、
なんで、どうしてユノくんが巻き込まれるの？！」
Aさんの顔が上がり
真っ直ぐに僕を見た。
「なんでこんな、人の気持ちを踏みにじるような事ができるの？！
もし、
もしもユノくんが本当に真由美の事を好きになっていたとしたらどうなってた？！」
……え。
「もし…！
本当にユノくんが真由美の事が好きで結婚する、って話になっていたとしたら！
お腹の子が自分の子じゃないなんて、
これ以上の裏切りはないよ！
なんでそんな事ができるの？！
自分だけが良ければそれでいいの？！
どうしてそのために
周りの優しい人たちが傷つかなくてはならないの……」
今にも泣き出しそうな困った顔で
Aさんが俯いた。
自分もあんな目にあったのに
周りを心配してくれる。
相変わらずなAさんに
ホッとするのと
申し訳ないのと…。
ただ、慰めたくて
ただ、温めたくて
僕は包み込むようにAさんを抱きしめた。
神さま
今だけ許してください。
心の底からの
感謝と、
お詫びと、
敬愛を、全身で伝えたい。
僕の腕の中で
瞬間、身体を強張らせたAさんは
だけどそのまま僕に身を預けてくれた。
欲しい答えをもらったような気持ちになった僕は
落ち着いて言葉を続ける。
「…傷ついてませんよ。大丈夫です。
……正確に言うと…たしかに傷つきましたけど…
それはすっかり癒えました。
たくさんの仲間が信じて…
そして
支えてくれたから……」
頭の中に皆の顔が浮かぶ。
「……小林さんや竹下さん…,。
チャンミンに…斎藤くん………そして、佳奈さん。
他にもね、H大の皆さんが協力してくれたり…
ここでは工藤さんにも助けてもらったし…
もちろん、
Aさんにも…」
腕の中のAさんの頭が上がる。
「…私？私…何もしてないよ…？」
★★★
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かえる(プロフ) - あぁ〜そうでした。可愛い彼女がいると勘違いしてたんでした。佳奈さん、この勘違いどうにかしてくださーい！ (2019年8月4日 5時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
まい - うぅっ、またまた心苦しい展開になりそうですね…。実は先ほど、東京ドームから帰ってきました。SMTOWNLIVE楽しんできました！ (2019年8月3日 23時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - えらい回り道してるけど、そろそろ闇から解放されますかね？(笑)少し先の未来はあちらで覗いてますけど、そこにたどり着くまでが波乱波乱(笑)そりゃ、ユノくんは大事大事にするよね(笑)続き楽しみにしています！！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» お久しぶりです！かえるさん！皆、並んだらオールスターみたいな感じですかね！妹ちゃんも大騒ぎしそう…！^_^; (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうなんですよ。ある意味このまま結婚しても幸せじゃないですかね〜 (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年6月10日 17時
