突入…YN ページ30
★★★
到着したエレベーターに乗り込み、ボタンを押す。
「…僕のせいで…巻き込んでしまいました…」
言えたのはそれだけだった。
「…なんとなく想像がつくけど…そういう心配がある…ということなんだね？」
「…はい！」
「……あの男の前に…すでに男が2人、チェックインしてるそうだ。……急ごう」
「…？！」
心臓が止まるかと思った。
部屋に
男が3人？！
やり場のない気持ちに
思わず壁を殴りつける。
深い憤りで痛みすら感じない。
部屋のある10階に到着し、エレベーターを降りるなり2人でダッシュした。
部屋の前に着いた時に気がついた。…鍵！
「…借りてきたから」
そう言って御曹司が手にしていたのはマスターキー。
「行くぞ」
御曹司が僕を見て顎をくいっと上げる。
僕は大きく唾を飲みこんで頷いた。
すると、御曹司はいきなりドアを大きくノックして
「お客様！申し訳ありませんが！緊急事態ですので失礼します！」
大きな声でそう言った。
その様子にびっくりしつつも
ピッ…という電子音で解錠された瞬間に
バンっ！と勢いよくドアを開けて突入する。
部屋が薄暗くて目が慣れない。
「なっ…なんだぁっ？！」
聞き覚えのある声が聞こえる。
勢い進んで行って見えたAさんの姿に
今度は本当に心臓が止まった。
…と思った。
ベッドの上で。
男の1人に頭上で腕を拘束され
もう1人はAさんに馬乗りになっていて
ブラウスが引きちぎられて上半身は下着だけ。
男の右手が
Aさんのスカートの裾から中へと進んでいたのがわかる。
Aさんは
涙でぐしゃぐしゃの顔で僕を見た。
「………！」
言葉が出ない。
予想はしていたけれど
目の当たりにすると
このあまりにも残酷な状況は
僕の理性を崩壊させるには十分な材料だった。
動き出した心臓は思い切りボルテージを上げて脈を打ち始め
それと同時に全身が総毛立つくらいの怒りの感情が身体の隅々を侵食していく。
ゆっくりと
ベッドに近づいていく。
「な、なんだよ、お前ら」
ベッドの上の男が丸い目で僕を見る。
「お、お前たち何を勝手に部屋にはいってんだよ！不法侵入だろう！！」
ベッドサイドに立つヤツの手にスマホが握られているのが見えてまた、血がのぼる。
思わずその手を思い切り払いのけた。
勢いで飛んでいくスマートフォン。
「な！何するんだ！器物破損だぞ！！」
★★★
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千衣(プロフ) - 清香ちゃん格好いー♪清香ちゃんだからこその台詞だね♪ (2019年6月10日 3時) (
レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - いなほさん» 美人に正論吐かれるともうぐうの音も出ませんね！^_^; (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» 新曲も気になりますが、まずは目前に迫ったユノソロですね〜〜！！(*´ー｀*) (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうそう！母は強し！！ですもんね！まぁ、実際これから大変でしょうけども…^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 自分が矢面に立つのも辞さない潔さ！！ここまで成長してくれるとは思ってませんでした〜〜^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年5月19日 8時
