胸の痛み….YN ページ34
★★★
Aさんがすっかり意識を失った頃、
さっき僕を制止した警備員が2人、部屋に入ってきた。
「工藤さま！失礼します！」
「うん。そこの2人、頼むね。それと警察への連絡は済んでるね？」
「はい！もうじき到着すると思います」
「えっ？！警察？！ちょっ、ちょっと待てよ…！」
御曹司に拘束されたままのヤツは、警察、の言葉に一気に焦り出した。
「いや、ちょっとおふざけが過ぎただけだろ？そんな大ごとにしなくてもさ！
ホテルだって警察沙汰は避けたいところじゃないか？
な？大人ならその辺わかるだろ？
それにその女だって、こんな事になったなんてわかったら生活しづらいだろ？
ここはお互い大人になって…いっ……ててててて！！」
御曹司はヤツを捻りあげる腕を更に捻ったようだった。
そして
「…お客様の安全が最優先です。それを守るために警察を呼ぶんですから、我々に落ち度はありません。
むしろこれを見逃すことの方がホテル業務としてはあるまじき行為だと思われますが…？」
ヤツの耳元で冷静に言った。
「それに…」
「いっ…てぇ…！！！
御曹司はさらに捻り上げた。
「…彼女は私の婚約者なんですよ。
そんな彼女を目の前で陵辱されそうになって、黙っていられると思いますか？」
「……えっ…？！」
「ホテルの支配人として、
また彼女の婚約者として
貴方の行動の責任はしっかり取ってもらいます」
そう言って御曹司は僕を見た。
「……それで良いですね？」
僕は
御曹司を真っ直ぐに見て
そして大きく頷いた。
僕はどうなっても構わない。
Aさんをこんな目に合わせてしまった報いは受けなくてはならない。
御曹司の�犧�約者�瓩噺世Ω斥佞�
また、胸が痛んだ。
もうすぐ、警察がやってくる。
そうしたら僕は出頭して
今回の件を一から話さなくてはならない。
どんな事になるのか見当もつかないけど
しっかりと対応しなくては。
せめて今だけは…と
御曹司に申し訳ないと思いながら
Aさんを抱きしめた。
僕の全てを包み込むこの温かさ。
両腕にかかる幸せな重み。
胸の中で安心した表情で眠る貴女。
…本当にごめんなさい。
どうか。
痛みが残りませんように。
直ぐにAさんの日常が戻りますように。
胸の中の愛しい人の
これからの幸せだけを祈った。
★★★
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千衣(プロフ) - 清香ちゃん格好いー♪清香ちゃんだからこその台詞だね♪ (2019年6月10日 3時) (
レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - いなほさん» 美人に正論吐かれるともうぐうの音も出ませんね！^_^; (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» 新曲も気になりますが、まずは目前に迫ったユノソロですね〜〜！！(*´ー｀*) (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうそう！母は強し！！ですもんね！まぁ、実際これから大変でしょうけども…^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 自分が矢面に立つのも辞さない潔さ！！ここまで成長してくれるとは思ってませんでした〜〜^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年5月19日 8時
