年下の男 26 (ページ44)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:128,567 hit

拡散…CM ページ44

★★★

「…な、何をする気…？」

「え～～…？

なかなか話が進まないのでね～…そろそろ爆弾投下しようかなぁ…なんて」

スマホから視線を逸らさずに手元で操作をしながら言った。

「ちょっ……ま、まさか写真をどうにかする気…？！」

女の焦る声が聞こえる。

「………」

何も答えずに作業を続けた。

「…ちょっと！なんとか言いなさいよ…！

…あ、でもさっきユノくんがらみの写真は削除した…って言ってたわよね。

あっ、ま、まさか彼の写真に何かする気？！」

何も答えてはいないのに勝手に憶測でしかないことをペラペラと喋り出す。

…ああ、うるさい。

「…ああ、それも手っ取り早くて良いですね」
「ちょっと…！」

僕の言葉に女は焦ってにじり寄ってきた。

「いきなりあの男とあんたのラブラブ写メなんて公開したって、簡単にもみ消されても困るんですよ。

名誉毀損だ～なんて、訴えられても困りますからね」

言い聞かせるように、半分呆れた顔で女を見る。

「じゃ、…じゃあ、何をする気？！」

焦る女の顔を横目に

僕はまた、スマホを操作する。

「……そうですね～、せっかくなんで…

さっき撮った写真を使って登録しましょうかね」

「…え？」

「お姉さんには新しい父親候補が必要でしょうから、
新しい父親候補探し、僕もお手伝いしてあげますよ、ほら」

そう言って、女にディスプレイを見せた。

「………な、何よこれ」

「出会い系サイトにお姉さんの名前で登録したので、
これから…さっき撮影したちょっと色っぽい写真をつけてあげますね。
大丈夫！
お姉さん少なくとも写真映り良いから直ぐに父親候補が寄ってきますよ！」

語尾にハートマークでもつきそうな勢いでニッコリ笑って女を見た。

「………」

逆に女は目を見開いて僕を見る。

「…え、ちょ、ちょっと待って…？」

「ヒョンにフラれて傷心…という事で、
コメントは…誰でも良いから慰めて？…こんなんで良いですかね？」

「あ、いや、やめて…！」

「この部屋番号も入れておきますし、ドアもロックがかからないように細工してあるんで、
来るもの拒まず、選り取り見取りですよ、良かったですねぇ～」

「ねぇ！ちょっと、やめてよ！」

「はい！コメントも入れたので、じゃあ、登録しますね！」

「やめて！やめてよ！」

「せえの……」

「やめてぇーーーー！！！」

★★★