年下の男 26 (ページ42)

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選択肢…CM ページ42

★★★

「……っ…！」

さすがに

息を呑み、女は黙った。

「……はぁ……」

一気に叫んだせいで僕の息は上がる。

ゆっくりと呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせた。

「……さて」

落ち着いたところで

手元にある女のスマホをまた、女に向けて顔認証のロックを解除する。

女は目を丸くして

「…な、何する気？」

困惑の表情で僕を見た。

僕は写真のフォルダの中に更なる証拠が残っていないか確認する。

ヒョンとのものは無いだろうから

あとは
男との関係がわかるようなもの…

ああ。

それらしい名前のフォルダがある。

タップすると

ヤバそうな写真がズラズラと並んだ。

何枚かをピックアップして、それをヒョンのラインに送信する。

「….ちょっと…！何やってるのよ！」

女は、必死にベッドから降りて僕に近づこうとしてきた。

軽く小突くと、バランスを崩してベッドに倒れこむ。

「…きゃあっ…！」

「男との証拠写真をヒョンにラインで送りつけてます。

下手な事をするといきなり新聞社にでもメールしますけど？！」

「……！」

男のことを口に出すと

女は黙った。

「…若い女に手をつけて妊娠させて…その責任を全然関係のない男になすりつけようと、
フェイク写真を作るためにホテルに合流するなんて…
相手の男も本当に下衆ですよね」

ある意味お似合いですよ、と言うと

涙を浮かべながら女は睨んできた。

「…さて。

先ずは反省してもらって、謝罪してもらって～～……

ヒョンやヌナから完全に手を引く、と約束してもらいますかね。

ああ、

もちろん男にもちゃんと謝罪してもらいたいですね～

フェイク画像作成の首謀者でしょうから」

僕の言葉に女が目を見開く。

「…ま、待って…！彼は、関係ない！

これは私が計画して、私がやったことだから！」

懇願する女の顔。

「…この期に及んでまだ、そんなことを言ってんのか！
あんた一人の仕業じゃないだろ？

自分の立場がわかってないようだな。
あんたに選択肢はないんだよ。

謝罪するのか、しないのか。
全てを暴露するか、しないのか、ただそれだけだ！」

そう言って、女にスマホをチラつかせた。

★★★