年下の男 26 (ページ40)

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ヒョンとヌナ…CM ページ40

★★★

「…それがわかっていてヒョンに近づいたのか、

たまたまヒョンに近づいたらヌナに再会したのかは知らねーけど、

ヒョンのヌナへの気持ちも利用してがんじがらめにしようなんて考えが浅はかすぎんだろ。

自分自身の力で勝負に出ないで、手持ちのカードばかり切ってるあんたに勝てる勝負なんてねーんだよ！

今までヌナを裏切ってあんたに寝返った男たちは所詮それだけの男なんであって、あんたにはお似合いだっただけだ！

あんたの周りのくだらない男たちとヒョンを一緒にすんな！

本物かフェイクか、なんてのは

本物が見れば一目瞭然！わかんだよ！！」

こんな奴に、

こんな奴ら、に

ヒョンやヌナが翻弄されたかと思うと悔しさしかない…！

佳奈ヌナから聞いた。

過去の話を。

そんなことがあったのにヌナは変わらない。

変わらず真っ直ぐで。

何度も裏切られたのに。

辛い思いをしているのに。

でもやっぱり人が好きで。

だから、ヒョンは惹かれた。

僕も会って一目で気に入った。

人に対して真っ直ぐに

自分自身で向かってくるその姿勢が素敵だと思った。

そんな二人を陥れるようなこいつらのやり方は絶対に許さない…！

「……なによ。なにを知ってるっていうの？！

私は別にAちゃんに負けたりしていないわよ！
女子力だって高いし！
ビジュアルだって絶対負けてないわよ！

勝手なこと言わないでくれる？！」

「はっ！！負けてないって？何一つ勝ててないのに？！」

女の言いように思い切り呆れた。

ぐっと近づいて

右手で女の顎を掴む。

「確かにパッと見は目を惹く美人だと思ったけどな、
そんなのはほんの一瞬のことなんだよ」

「い…いたい！はな…してよ…！」

逃げようともがく女の顎を突き放す。

「長く話していれば上っ面だけのクソも面白くねぇ女だって事はすぐにバレんだよ！」

改めてまた、女を見下すように姿勢を正した。

「…言っとくが、ヌナは何も喋っちゃいねーよ。

ヌナを心配した佳奈ヌナが俺に連絡をくれたんだ」

「…え、か、佳奈…ちゃん…？！」

女の目が丸くなる。

「あんたにはいるのかよ。心から心配してくれるような友達が。

力になりたい、って無条件に動いてくれるような仲間がいるか？！

いるわけねーよな！

姑息な手段でしか繋がれないようなヘタレなんだから！」

★★★