年下の男 26 (ページ33)

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目覚め…CM ページ33

★★★

イヤホンの向こう、やり取りがなんとなく聞こえていて

そのうちポツリ、と

ヒョンの声が聞こえてきた。

『……チャンミナ……頼む…！』

その言葉に

僕は思い切り気持ちが落ち着いた。

眠り続ける彼女に視線を移す。

……さて。

目覚めた第一声はなんだろう…？

何としても真実を突き止めて認めさせなければ。

じっと見つめる先

彼女が動き始める。

「……ん………」

ソファに深く座ったまま

その様子をじっと伺っていた。

やがて瞼が動き始めて

ゆっくりと、彼女が覚醒した。

「……う……ん……

………ん？ ………ここ………は……

あっ…！いたっ…！」

目覚めるなり動き出そうとして

後ろ手に縛られた身体は動く事ができずに彼女は言葉に詰まった。

「えっ…？！な、なに？なんで？ど、どうして…」

自分の置かれた状況が飲み込めず、ひたすら身体をよじる彼女。

静かに深呼吸をして

パニックで僕にも気付かない彼女に声をかける。

「…お目覚めですか？」

「えっ…！！」

僕の声に驚いて

身体をビクつかせながら泳ぐ視線が僕を捉えた。

「…えっ……あ、あの……チャン…ミン……くん？」

「大丈夫ですか…？

バーに行きましょう…ってバルを出た辺りからふらついて…
倒れこむように眠ってしまったので…とりあえず、部屋に連れて来ました」

言いながら

ソファからベッドサイドに移動する。

彼女の傍に座り込んで

顔にかかる髪の毛を払ってあげた。

「…そ、それはありがとう……
でも…こ、これは？」

身体を捻って僕に拘束された腕を見せるから

僕は肩から腕にかけてのラインをゆっくりとなぞる。

「…ああ…これは………」

真っ直ぐに彼女を見据えながら

静かに顔を近づけ

耳元で囁いた。

「…お姉さん、こういうプレイも有りかな…？……って」

★★★