年下の男 26 (ページ18)

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待ち合わせ…YN ページ18

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「……あ、あの……えっ…と………？？」

自分よりはるか上にある竹下さんの顔を見て

困惑した斉藤くんの眉は思い切り八の字になっている。

助けを求めるように背後の僕に視線が動いた。

「…あ、彼女は…」
「初めまして。ユノさんと同じ部で働いている竹下清香です」

僕の紹介を遮り、威圧的に自己紹介をする竹下さん。

「あっ、は、はじめまして…！
ぼ、僕はユノさんの後輩の、チャンミンさんと同じ大学に通う、斉藤と申します！」

斉藤くんがそう言ってぺこりと頭を下げた。

「…清香、お前人を見下すなよ。すっかり怯えてんだろ、斉藤くんが」

最後に入ってきた小林さんの言葉に

竹下さんが勢いよく振り向いた。

「見下しているつもりはありませんよ！ただ単に斉藤さんの頭が私の下にあるだけです！」
「あっ、ご、ごめんなさい、僕、小さいから…」

斉藤くんが申し訳なさそうに頭を下げる。

「ちょっと…！別に身長が低いからって姿勢まで低くする必要はないと思いますけど！
こっちの方が悪者っぽくなっちゃうからそういう言い方やめてもらえます？！
あなたこの作戦の要なんでしょ？！もっと堂々としていたらどうですか！」

と、言っている竹下さんはやっぱりどこか上から目線で。

「…は、はい…」

目が丸くなった斉藤くんが

その迫力に背筋を伸ばしたまま、返事を返した。

「だいたい、小さくて、っていうけど、私だって好きででかいわけじゃありませんから。
伸びちゃっただけですから。
身長で人間性まで決めてほしくありませんよ」

鼻息を荒くした竹下さんはそのままウエイターに引かれた椅子まで歩き、さっさと着席する。

すすめられるまま、小林さんも僕も座った。

「…清香…お前デートでもこんな感じなのか？？」

「そんなわけないじゃ無いですか！デートでは思いっきり猫かぶりますよ！
今はとにかく腹が立ってるから気を使えません！」

竹下さんはそう言ってテーブルの上の水を一気に飲んだ。

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