体育大会 14 …YN ページ33
★★★
彼女の希望で
昼食の間中ずっと韓国語で会話をしていた。
久々に話す母国語は
やっぱり気が楽だ。
日本語で考えて話すことにもだいぶ慣れたけど
韓国語で考えたことをそのまま口に出せる気安さがある。
でも
韓国語を口にすればするほど
Aさんとの間に隔たりができる気もして…。
斜め前方に座るAさんの後ろ姿を
時々目の端に捉えた。
Aさんは他のグループの女の子たちと話が盛り上がっているみたいで
はっきりとはわからないけど
頬の上がり具合で笑っている様子が感じ取れてホッとした。
そう。
僕の願いはただ一つだけ。
Aさんに笑っていて欲しい。
それだけだから。
と、そろそろお弁当も食べ終えるというその時、僕のスマホが鳴って
確認した相手は小林さん。
「えっ……あ、ちょっとすみません」
彼女にぺこりと頭を下げ、会話をするため席を立って人の少ないところへ移動した。
「もしもし？小林さん？」
『おっまえ、何やってんの？！』
出るなり怒鳴られた。
「えっ？！こ、小林さん？？」
『大至急こっち来い！』
「えっ？！」
『弁当片付けてすぐに来い！！』
それだけ言って通話は終わった。
すぐ来い、ったって小林さんがどこにいるか…
ドーム内をぐるりと視線を動かすと、
さっきと同じアリーナの本部席の端に、腕を組んでこちらを見てる小林さんを見つけた。
「……あ」
彼女と一緒のところを見つかったからか…。
…そりゃあ、腹も立つよな…
そう思いつつも、この場から普通に立ち去る口実が出来たことにホッとして
「あっ、すみません。上司に呼ばれたのでこれで失礼します」
席に戻って急いで弁当を片付ける。
「あら、忙しいのね。
じゃあ、午後も頑張って！って相手チームを応援してたら怒られそうだけど」
そう言ってニッコリ笑う彼女に
「すみません。失礼します！」
頭を下げて進みだした。
進む先にいるAさんにも一言告げて行こうと近づいた時だった。
「Aさ…」
「ユノくーん！！」
僕がAさんに声をかけるのと同時に、彼女が大きな声で僕を呼ぶ。
「えっ」
思わず振り返る僕と同じように、
Aさんも振り返った。
「今度は約束の夕食ね〜〜！！」
彼女は大きな声でそう言って、僕に大きく手を振った。
★★
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ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
