体育大会 9 …YN ページ28
★★★
「骨にヒビって…そのあとどうしたんですか？入院とか？」
お弁当を持って、2人でスタンド席を目指す。
「…それがさ…………何もないの」
「え？」
「場所が場所だから、ヒビくらいじゃ特に何ができるわけでもないらしくて」
「ええ？」
「とりあえず数日松葉杖で生活してたわ」
「ええっ？！そんなものですか！」
「ははっ！そんなものでした！」
そう言って笑うAさん。
「それにしても、なかなか見れるもんじゃ無いよ〜〜？本当に宙に浮く人間、って！
もう、あの場面だけしっかり脳裏に焼き付いてるもん！」
足滑らせて宙に浮く小林さん……。
「…そうですよね。なかなか見れないですよね」
「そうだよぉ〜！尻餅で済んだから笑い話だしね！」
よほど力を込めて飛ばそうと頑張ったんだろうなぁ。
あれ？そういえば…。
ふと、結末が気になった。
「因みに…そんな意気込んで飛ばしたスリッパの行方は？？」
さぞかし飛んだのでは無いだろうか。
「これがね！すっごかったの！！」
Aさんがくるりと僕を見て、目を輝かせるから僕の期待は高まった。
「思いっきり後ろに飛んで！！」
「へ？」
Aさんの言葉に目が丸くなる。
「結果！まさかのマイナス！！」
「ええ〜〜〜〜！！！」
「やってくれるでしょ〜〜？！さすがコバさんだよね！！」
「凄すぎる〜〜！」
2人で大笑いしながらスタンド席に到着した。
「何盛り上がってるんですか〜Aさん！」
「いや〜〜、何年か前のコバさんの尻餅の話しててさ〜」
「あー！懐かしい！そんなこともありましたよねー！」
大笑いの中、そんな話をしながら皆にお弁当を配り終えた。
残った弁当を手に、一緒に食べようとAさんを誘おうと口を開いたその時
「こんにちは！」
背後に
お弁当を持ってにこやかに微笑む彼女が現れた。
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
