体育大会 23 ページ42
★★★
思いがけないユノくんの優しい視線に落ち着かなくなって
ついコバさんに必要以上の軽口を叩いてしまった。
なんとなく場が和んだところで男性の予選から始まった。
今年のコバさんは順当に勝ち進み、決勝戦に残ることができて
決勝は女子の予選も終わってから、になるため
今度は女子を応援するべく、ユノくんと私はそのままその位置で応援準備をする。
女子選手が指定位置に並んだ時
場内がざわめいた。
……あ。
「うわ！あれ本社の美女！」
「おー！美人！」
「噂以上！」
真由美がそのラインに並んだ。
そして、ゆっくりとギャラリーを見る。
ユノくんに視線が止まった時にニッコリ微笑んで
そして、軽く手を振った。
途端に周りの人たちが一斉にその視線の先を確かめるから
必然的にユノくんに視線が集中する。
「……え」
少したじろいだユノくん。
ちくん、と痛む胸を押さえていると
「ユノさーん！！頑張りますから応援よろしくお願いしますよー！！」
真由美より後方で大きく手を振る前ちゃんがいた。
そうだった。前ちゃんが並んでたんだ。
「お、あ、前さん！頑張ってくださーい！！」
ユノくんも隣で大きく手を振って前ちゃんを応援する。
「ファイトー！前ちゃーん！」
私も負けじと応援した。
ユノくんの応援をうけて更に大きく手を振り、ガッツポーズを作る前ちゃんを真由美の視線も捉えていたけど
なるべく気にしないように心がけた。
「ユノさーん！！」
前ちゃんが尚もユノくんを呼び、口の動きだけでなにかを伝えようとしている。
「…え？」
ユノくんと2人、その言葉を探る。
…作！戦！実！行！！…
「あ！」
2人同時に声が出た。
わかった。例の作戦だ！
「……やらなきゃダメですかね…？」
ユノくんが少し困り眉で私を見る。
「…そうだねぇ……前ちゃんの指令だからねぇ…」
苦笑いで返す私に
「わかりました。我が部の勝利のために…！」
自分自身に言い聞かせるように胸元に手を置いてこくり、と頷いた。
その真面目な様子を微笑ましく見ていたら
「…！」
くるり、とユノくんが私に向き直った。
「あくまでも、部の勝利のため、ですからね！」
真っ直ぐな瞳でそう言うと
また、選手たちの並ぶスタートラインに視線を移す。
思いがけない瞳の力に心臓が跳ねた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
