お願い ページ9
★★★
「え、道路計画？」
真由美が目を丸くする。
「ん？うん」
「うっそぉ！やっぱり運命的だわ、私とAちゃん！」
そう言って、真由美は嬉しそうに私の両手を取った。
次の瞬間、
「実はね！受付してる時にとっても素敵な人見つけたの！」
そんな真由美の言葉に
ドクン、と心臓が鳴った。
耳の奥でも感じる鼓動が少しずつ早くなっていく。
心の中で危険を知らせる信号が点滅し始めたけど
「それがね、同じ受付の女の子に聞いたら、道路計画部の新人くんだって言うじゃない！
せっかくここにきたんだし、一度ご挨拶したいなぁ、って思って！」
もう
賽は投げられていた。
はやる鼓動を落ち着かせながら
出来るだけ平静を保つ。
「Aちゃんの部にいる、ユノくん？だっけ？
イケメン新人くん！
噂には聞いてたんだけど、今日本社に来たのを見てびっくりしちゃった！
本当にイケメンよね！身長も高いし、スタイルも良いし！
Aちゃん、紹介してくれない？」
至って普通のテンションの真由美に対して
私は
私だけが焦っている。
「ゆ…ユノくんは…年下だよ？」
「ああ、いまどきそんなの関係ないわよ！」
「こ、国籍日本じゃないし…」
「日本語で話できるんでしょ？なんの問題もないわ！」
「彼には最近…」
彼女が出来たから、、と言おうとしたけど
真由美は
真由美にはそんなことは関係ない。
逆に気持ちを煽ってしまう結果になるかもしれない…。
「ん？なあに？何か都合悪い？
紹介してくれないの？」
真由美の表情が曇りかけたから、慌てる。
「あ、いや、紹介はできなくない…けど仕事中かもしれないし…！
打ち合わせとかだと声もかけられないし…」
なんとか、この場は納めて帰ってもらいたい。
できればユノくんに引き合わせたくない、と必死に言い訳を繰り返す。
彼女がいようといまいと、真由美は気に入ったなら全力でユノくんを落としにかかるだろう。
せっかく両想いになれたのに
彼女とは遠距離なんだろうから変な火種はないに限る。
そんな時
私の背後から私の名を呼ぶ声が聞こえた。
今、一番聞きたくない声が。
★★★
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ゆうの(プロフ) - YUNのさん» そうですね…^_^; 黙っているわけがないんですよね…… (2018年10月26日 20時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - 不穏な時間がやって来た？ (2018年10月26日 3時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» ライブに行ってつくづく思いましたが……私は大騒ぎするタイプではなくて、固まってガン見するタイプみたいです。^_^; 今回のライブで、初めて最後の最後でユノの名前を呼びました！！(それまで恥ずかしくて呼べてなかった、と言う…) (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 半袖、ハーフパンツ姿のユノくん…………(*´ー｀*) 想像するだけで萌えますな… (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
まい - いよいよ本番に向けて、練習が始まりましたね！練習でも本番でも、ユノさんはどんな仕草をしても悲鳴が上がっちゃいそうですね(^o^)私はドキドキしてしまって、声が出なくなりそうです(゜゜;) (2018年10月24日 21時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年9月2日 22時
