再会 ページ8
★★★
「Aちゃん、大丈夫？顔色真っ青よ？」
ブースに戻るなり、真理子さんに顔を覗き込まれた。
「…あ、うん。大丈夫…」
指先から血の気が引いて
妙に冷えてきたのがわかった。
大丈夫じゃないけど
大丈夫。
同性同名かもしれないし。
もし、万が一真由美だとしても、
本社の受付とブースからほとんど出ることのない私では接点は皆無に等しい。
大丈夫。
……大丈夫。
心配する事はないよ。
それに最後に会ったのは大学3年の時だから…もう7年くらい会ってないし。
会ったとしても
普通にしていればいいんだ。
普通に
「久しぶり！」って挨拶して、
少しばかり世間話して、
それで「じゃあね！」って別れればいい話だよ。
……大丈夫、大丈夫……。
早まる鼓動をおさえるために胸元を手で押さえ
ゆっくりと呼吸を繰り返す。
大丈夫。
私も大人になったし
真由美だって
あれだけの美人なんだからきっとカッコいい彼氏と楽しい毎日を送っているはず…！
そう自分自身に言い聞かせた。
だけど
神様は意地悪だ。
今更になって
昔の私を目の前に引きずり出してくるんだから…。
「えーーー？！Aちゃん？！
ここで働いてたの？！すごーい！偶然ね！！」
「え、あ……あ、真由…美！ど…うしてここに？」
仕事を終えて帰ろうと1階のエントランスに着いた時、軽く人だかりができているのが見えて
好奇心でのぞいて見たら
皆が遠巻きで見ていた人、そこにいたのが真由美だった。
セミロングの緩やかなウェーブの落ち着いた茶色い髪に
きちんとしたメイクをした
昔以上に大人の女性然、と綺麗になった真由美がそこにいて。
まさかこの
想像以上の事態に足が止まってしまって
それは真由美も同じだったんだろう。私を見る目が本当に丸くなった。
「あ、私ね、今本社の受付やってるんだけど、本社からの届け物があって、仕事帰りを少し早めてここに来たところだったの。
Aちゃん、何部で仕事してるの？」
そう言って真由美は玄関横にあるフロアガイドを見ながら聞いてくる。
昔と
何一つ変わらない様子で。
あまりに普通だったから
「あ…うん。私は3階の道路計画だよ。図面を描くオペレーターをやってるの」
私も落ち着いて返事ができるようになっていた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - YUNのさん» そうですね…^_^; 黙っているわけがないんですよね…… (2018年10月26日 20時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - 不穏な時間がやって来た？ (2018年10月26日 3時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» ライブに行ってつくづく思いましたが……私は大騒ぎするタイプではなくて、固まってガン見するタイプみたいです。^_^; 今回のライブで、初めて最後の最後でユノの名前を呼びました！！(それまで恥ずかしくて呼べてなかった、と言う…) (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 半袖、ハーフパンツ姿のユノくん…………(*´ー｀*) 想像するだけで萌えますな… (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
まい - いよいよ本番に向けて、練習が始まりましたね！練習でも本番でも、ユノさんはどんな仕草をしても悲鳴が上がっちゃいそうですね(^o^)私はドキドキしてしまって、声が出なくなりそうです(゜゜;) (2018年10月24日 21時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年9月2日 22時
