幸せな時間…YN ページ50
★
頭を下げる僕に
「…おう」
板垣さんは軽く手を上げて答えた。
「ユノ、お前経験者？」
「あ、いえ。学校の授業程度です。板垣さんは？」
「俺も似たり寄ったりだ。まぁ、運動神経は悪い方じゃないから足を引っ張ることはないと思うけどな」
そう言って、ボールを打ってきた。
「僕も！運動神経には自信があります！」
答えながらボールを返す。
皆と列になってのパス練習が続く。
そのうちチームに分かれての円陣パスやら、サーブの練習、トスを上げてのスパイクの練習、と、着々と練習は続いていった。
始めのうちこそ、板垣さんの存在が気になったりしていたけれど
やっぱり練習が進むうちにだんだんと集中してきて、
練習試合になってからはもう、Aさんと同じチームで戦えているという事実が嬉しくて、たのしくて…
「いっくよーー！」
「そーーれっ！！」
「お、いったぞ！」
「オーライ！」
「それいけーー！」
「アターーーック！！」
得点が入るたび、コート内でハイタッチ！
始めのうちこそ、ハイタッチをするたびに何やらコートサイドから悲鳴のようなものが聞こえてきたけど
試合が進むうちにそれもなりを潜めてきて
最後の方ではギャラリーも一体となって応援してくれるようになっていた。
「楽しいですね！」
後衛でAさんと並んだ時につい、声をかけてしまった。
するとAさんは真っ直ぐに僕を見て
「うん！楽しいね！」
同じようににっこりと笑って答えてくれた。
同じチームで
協力しあって勝利を目指す。
対するコートで全力で真正面から向き合って戦うのも楽しいけれど
同じ勝利に向かって協力し合うのもとても楽しくて幸せだ。
そんな風に思いながら
ひたすら白球を繋いだ。
幸せで満ち足りた時間。
Aさんが笑って。
僕が笑って…。
休憩時間に
彼女が現れるまでは
確かに幸せな時間だったんだ。
★★★
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ゆうの(プロフ) - YUNのさん» そうですね…^_^; 黙っているわけがないんですよね…… (2018年10月26日 20時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - 不穏な時間がやって来た？ (2018年10月26日 3時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» ライブに行ってつくづく思いましたが……私は大騒ぎするタイプではなくて、固まってガン見するタイプみたいです。^_^; 今回のライブで、初めて最後の最後でユノの名前を呼びました！！(それまで恥ずかしくて呼べてなかった、と言う…) (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 半袖、ハーフパンツ姿のユノくん…………(*´ー｀*) 想像するだけで萌えますな… (2018年10月25日 14時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
まい - いよいよ本番に向けて、練習が始まりましたね！練習でも本番でも、ユノさんはどんな仕草をしても悲鳴が上がっちゃいそうですね(^o^)私はドキドキしてしまって、声が出なくなりそうです(゜゜;) (2018年10月24日 21時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年9月2日 22時
