は？…YN ページ48
★★★
「…そうは言っても辛いんだよ〜〜〜〜、チャンミナ〜〜〜〜！」
定食が顔につくくらい項垂れる。
カッコよく、覚悟を決めて宣言したものの
「ちょっと気をぬくとどうしてもため息しか出ないんだ。
…どうしたらいい？？」
情けないヒョンだと思われても仕方ない。
何か秘策はないかと、チャンミンを上目遣いで見る。
「……え…」
チャンミンは
困ったような呆れたような、なんとも微妙な表情で僕を見た。
「………何か作戦はあるんですか？」
「作戦？」
「ええ。その御曹司とやらがヌナに相応しいかの判断するための作戦」
「………何もない」
正直に答えると
「…………………」
なんとも言えない表情のまま、深いため息をついた。
作戦なんてあるわけがない。
大体、御曹司と僕の接点がなさすぎる。
同じ会社や部だったら人となりを観察できるし、2人の様子を確認できる機会はあるけど
社外で接点を持つ2人を僕がどうこうできるわけが無くて…。
正直、指をくわえて見ているしか出来ない状況だ。
「…実際に指はくわえなくて良いですからね」
チャンミンの言葉に
「…はっ…！」
くわえていた指を戻す。
「…とりあえず……」
チャンミンが思案顔で顎に手を置いた。
何か秘策が…？！と、期待で目を見開く。
「……少し距離を置いてみること…ですかね？」
「……………へ？」
チャンミンの言葉に、今度は目は点になった。
「……あのー…チャンミナ？
ただでさえ彼氏ができた…って距離ができたのに、更に僕が距離を置くの？
そんなん、完全に御曹司に持ってかれるじゃん！」
接点を見つけようと頑張っているのに…！
「落ち着いてくださいね。
気持ちはわかりますけど、ここは一旦引きましょう」
「どういうこと？！」
「良いですか？ヒョン。
仲良くしていた女友達に彼氏が出来ました。
今まで普通に遊んでいた友達が、です。
そうしたら、今まで通りに彼女を遊びに誘いますか？」
チャンミンの質問に
なんの迷いもなく答える。
「うん」
コックリと頷いて。
「……………」
チャンミンは開いた口が塞がらなくなってしまったようだ。
「なんで？だってそれまで皆で遊ぶ仲だったんたろ？
だったら普通に誘うし、遊ぶだろ？」
「…………あーーー………はい。
そうでしたね。それがユノヒョンでした。
聞いた僕が間違いでしたね」
チャンミンが苦笑いで僕を見て、そして天を仰いだ。
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
