お迎え ページ31
★★★
その日の帰りの事だった。
少しばかり残業になりそうだなぁ、と。
手元に残ったデータを見て検討していると
さっき帰りの挨拶をしてフロアを出て行ったはずの真樹ちゃんが慌てた様子で私の所へやってきた。
「Aさーん！！」
「どしたの？真樹ちゃん。さっき帰ったよね」
「い、今正面玄関のロータリーに黒塗りの外車が停まってるんですけど！その中にイケメンが乗ってて！目が合ったらそのイケメンが出てきて！道路計画部の山本Aさんいますか？って声かけられたんです！！」
一気にまくしたてた。
「…………え？」
あまりに勢いが良くて、一瞬耳を素通りしたけど、
気になるキーワードが意識に残る。
黒塗りの外車、イケメン、そして私の名前。
「うそっ！！」
私の頭には直ぐに浩一さんが浮かんだ。
手元のスマホに目をやると
…Aさん、ちょうど会社の辺りで仕事をしていたので、迎えに行きますね。一緒に帰りましょう…
ラインが届いていた。
…マジ？！
慌てて、とりあえずは玄関を目指す。
ロータリーには見覚えのある高級車。
運転席には…
「浩一さん！」
手を振って急いで車に近づく。
「あ！Aちゃん！突然でごめんね！」
「いいえ、ラインに気がつかなくてごめんなさい」
「忙しそうだね。まだ帰れないの？」
「少し残らなきゃならないんですよね」
「少しくらいなら待ってるよ。車中でやれる事もあるし。向こうの駐車場に停めておいても大丈夫？」
そう言って、道路を挟んで反対側の広い敷地を指差す。
向こう側は社員用の駐車場になっていて、割とランダムに停まっているから、特に咎められることはない。
「あ、はい、大丈夫ですけどでも…」
「あ、ひょっとしてAちゃん車だった？」
「いいえ、金曜日以外は基本車では来ません」
「じゃあ、待ってるよ！帰る方向一緒だし！1人じゃ寂しいから付き合ってね？」
そう言って、ニッコリ微笑む浩一さん。
「……本当に上手いんだから…浩一さんってば」
苦笑いの私は
「なるべく早く終わらせて来ます！」
そう約束してダッシュでフロアへ戻った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
