デート 62 ページ20
★★★
戻ってきて、私の隣に座ったユノくんは
やっぱり普通に私に撮影した写真を見せてくれた。
ちらり、と確認しただけでもわかってしまった。
…私の気持ちが溢れていることに。
ユノくんにとっては普通の記念写真なのに
そこに私の気持ちが出てしまっていて
それが辛くて、
ずっと我慢してきた涙が
堰を切ったようにポロポロと落ちてしまった。
ユノくんの驚きがわかるけどもう、止めようがなくて。
とっさに言い訳した「目にゴミが入った」という言葉を信じて
確認しようとユノくんが私の顔を上げさせるけど、
気持ちが溢れてしまうのが怖くて
その気持ちに気づかれてしまうのが怖くて
瞳をどうしても開けることが出来なくて。
ただ、
溢れる涙を止めようと必死だった。
次の瞬間
温かなものが私の瞼に触れて
それが何かわからないまま
その温かいものが優しく少しずつ
涙の筋を辿るように下がっていって…
最後に唇に温もりを感じた時に、
初めてそれがユノくんの唇で
キスをされたんだというとがわかった。
…え？
驚きのあまり目が開いて、涙も止まった。
…な…んで？
どうして…？！
頭の中に色々な想いが渦巻いて
次の瞬間、全身に力を込めて思い切りユノくんの胸を跳ね返した。
その一瞬だけ
ユノくんを真正面に捉えた。
真っ直ぐなその瞳に耐えられなくて
自分の顔を見られるのも嫌で直ぐに俯く。
…どうして？
ユノくんの行動の意味を推し量ろうとした。
ユノくんのスキンシップが欧米人並みなのはわかってる。
これは
挨拶のようなもの？
泣いてる私を慰めようとして、してくれたことなの？
だとしたら
今の私にこんな残酷なことはないよ…。
「…あ、、あの、ごめんなさい…！
Aさん、ぼくは……！」
ユノくんの口から一番最初にこぼれ落ちた言葉が謝罪の言葉。
ごめんなさい。
それが全てを物語ってる。
私も覚悟を決めて口を開いた、
「あ、あの……うん。気にしないで！
私も、忘れるからユノくんも忘れて…？」
「え？」
ユノくんにとってその程度のものなら、私が気にしていては気まずいだけだ。
忘れてしまおう。
「大丈夫だから。気にしないでね。
じゃあ、もう時間も遅いし帰ろう！地下鉄まで後少しだから！」
踵を返して車へと戻ろうとしたら
「Aさん！」
ユノくんに腕を取られるのと同時に
ポケットの中の携帯が鳴った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
