デート 59…YN ページ17
★★★
小林さんからのミッション、と思えば、
負けず嫌いのAさんがやる気を出さないわけがない。
そのポイントをついて、僕の隣に来てもらった。
写真を撮ってくれると言った彼らは大学生で、付き合い始めたばかりだと言う。
道理で手を握るのがやっと、と言う初々しさがあった。
だけど、両想いという関係が2人の間に温かい空気を作っていて
見ていてとても微笑ましくて羨ましい。
今の僕は
小林さんの名を借りてAさんをそばに置くことしかできていないから….。
少し落ちかけた気持ちを
隣のAさんの温もりで浮上させた。
きっかけはなんであれ、こうしてそばにいることができる。
僕にとっては幸せいっぱいの写真になるだろう。
「良いですかー？」
大学生の彼の声に
「あ、うん！ちょっと待ってね！」
声をかけて、ポーズを考える。
「Aさん、先ずはオーソドックスなところから！」
そう言って、Aさんの右肩を抱いて、ぴったりとくっついてスマホを見る。
「はい！撮りますよー！」
カシャリ、と電子音が響く。
次は…
「Aさん、失礼します！」
「え？」
背後からAさんをゆったりとハグする。
…ああ、温かい……
「は、はい！チーズ！」
カシャリ。
「えーっと、次は………」
胸の中にAさんを閉じ込めたまま考える。
固まっているのか、微動だにしないAさんの後頭部。
耳まで真っ赤になってるのが可愛くて…
僕は
思わずそのまま身を屈めて…
Aさんの頬に僕の頬がくっつくくらいまで近づけた。
「Aさん…顔上げて…スマホ、みて…笑って…？」
「……！！」
Aさんが反射的に顔を上げる。
カシャリ。
「どうもありがとう！」
大学生の元へ走り寄り、スマホを返してもらってお礼を言う。
「ちゃ、ちゃんと撮れてると思います！」
「うん、ありがとう」
「あ、あの…！」
「ん？」
彼が、僕を真っ直ぐ見ていた。
「あ、あの、凄く良い写真だと思います…！
どうやったら…彼女とこんな幸せそうな写真が撮れるようになりますか…？」
「…え？」
「…あ、す、すみません」
「…あ、ううん。
…相手のことが本当に好きなら、絶対幸せな写真が撮れるから。
慌てる必要は全くないよ？
君たちの写真も初々しくて凄く幸せそうだから」
僕の言葉に、彼は赤い顔をしながら笑った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
