デート 58 ページ16
★★★
「あの…写真撮ってもらえませんか？」
振り返ると、そこには1組のカップル。
私たちより若い…。学生さん…？かな？
「あ、はい。いいですよ？」
ニッコリ微笑んだユノくんに、彼氏も彼女も一瞬固まった。
ユノくんは、差し出した手に彼氏の持っているスマホを手渡してもらえず、
不思議そうに「ん？」と目を丸くして改めて彼氏を見る。
「…あっ、ああ！これ！これでお願いします！」
彼氏は赤くなりながら、慌ててユノくんにスマホを手渡した。
……わかる。
わかるよ、君たちの気持ちは…！
振り向いたらいきなりのイケメンでビックリするよね！
彼氏だって思わず見惚れちゃうよね！
心の中で同調する私に構わず、ユノくんは続ける。
「どこで撮りますか？やっぱり夜景バックですか？」
そう言いながら、夜景側へとカップルを誘う。
夜景をバックに何枚かの写真を撮ってあげるユノくん。
カップルは、手は繋いでいるけど、2人の間に少し距離間があって
まだ付き合いたての初々しさを感じる。
…可愛いなぁ
そんな風に微笑ましく思って遠巻きに見ていたら、
カップルに向かっていたユノくんがくるりと振り向いて私を呼ぶ。
「Aさーん！来て来て！」
手招きされるから
「え？私？」
一応呼ばれるまま近づくと
「彼が僕たちの写真も撮ってくれるって言うから、お願いしましょう？」
そう言って笑った。
「え？」
自撮りでなんとかなると思っていたのに、まさかの第三者撮影？！
「いや、あの…そんな大袈裟な…」
遠慮気味の私に
「あ、あの、僕たちも撮ってもらったんで、ぜひ！」
年若い彼がそんな風に言ってくれるのを無下にも出来ず…
「あ、あの……ありがとう…」
笑ってユノくんの隣へと進んだ。
笑顔が少し引きつったかも知れない…。
向かっていく先のユノくんはなんだかとてもご機嫌そうで、
笑顔が2割り増しカッコ良い。
こんな人の隣に並ぶ拷問に、また耐え忍ばねばならないのね……
そんな私の葛藤に気づくわけもないユノくんは
「Aさん、ここで決めましょうね！」
真剣な瞳でそう言った。
…そうか！
これは…ミッションなんだ。
このミッションをクリアしなければどんな罰ゲームが待っているか見当もつかない。
何としてもコバさんの納得するラブラブデート写真を撮らなくては…！！
「……わかった…！頑張る……！！」
拳を握りしめ、ユノくんの隣に並んだ。
★★★
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ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
