デート 5 ページ11
★★★
「お！開け方から始まるんですね？！」
ユノくんが居住まいを正して、ラムネの蓋を探る。
「この、キャップ部分、これが非常に大事です！
これがないとラムネが飲めないと言っても過言ではありません！」
「こ、この青いキャップにそんな大役が…」
キャップを大事そうに扱うユノくんが可笑しくて仕方ない。
「このキャップ、まずは中の突起のあるやつと、リングの部分に分けます！」
「は、、はい…！」
大きな手の中で
小さいキャップが遊ぶ。
「そして、ここからが大事です！
この出っ張っている部分を、瓶の口にあてます」
「…は、はいっ…」
「瓶はちゃんと真っ直ぐ持ちましょう」
「はいっ…！」
「空中に浮いてると難しいので、下はしっかり安定させねばなりません。
うーんと……」
周りをぐるりと見渡し、小さめな板を見つけたからそれを持ってくる。
それをユノくんと私の間において、瓶はそこにセッティング。
「よし。あとは、この出っ張りを一気にこの瓶の口の中へ押し込みます！」
「…はいっ！！」
「で、ここで注意しなければならないことが…」
吹き出すのを心配して声をかけようと思ったら
ユノくんはさっさと力を込めて蓋を開けてしまった。
途端に吹き出すラムネ。
「うわわわわわっ！！」
「あああっ、大変！」
慌てて瓶を身体から離すも時すでに遅し。
しかも離す時に勢い余って瓶からラムネが溢れる始末。
「注意しようと思ったのにぃ！」
「…す、すみません…」
ラムネまみれのユノくんは、申し訳なさそうに、でもすかさず濡れたシャツを脱いだ。
ドキン、と心臓が鳴る。
「うわぁ、ベタベタ…。下は海パンだから濡れても平気ですけど上は…きついなぁ…」
さっきまで遠巻きに見ていたユノくんの鍛え上げられた上体は
とても男らしくて綺麗で…。
だけど近すぎて刺激が強くて、思わず目をそらす。
「ラ、ラムネは直ぐに蓋を離しちゃいけないの。
こ、こうやってグッと押し込んで…」
勢い、瓶の中から勢いよく炭酸が出て来ようとするのを必死に蓋を抑えて阻止する。
やがて、その勢いは落ち着いて、瓶の中で可愛いしゅわしゅわの音になった。
★★★
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haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
