デート 14…YN ページ20
★★★
小林さん、と、デート券。
この二つのキーワードが決め手となったのか
「…わ、わかりました…入りましょう！海へ！」
Aさんはそう言うと、
にわかに立ち上がりパーカーを脱ぎすて、
浮き輪を腰にダッシュで海へと走り出した。
僕は、その意外なスタイルに目が釘付けになる。
Aさんのことだから、すっかり露出の少ないワンピースとか、スポーティな水着だとばかり思っていたのに
現れたのは可愛い紅い花柄のビキニで。
その可愛い後ろ姿を見つめていたら
Aさんがその足を止めて、また同じ勢いでこちらに戻ってきた。
前からの姿がまた、たまらなく可愛い…！
なんて思って目が離れないでいたら
「…このままじゃヤバい！！日焼け止め塗らないと後でしぬ！！」
真剣な面持ちでパラソルの中に収まり、バッグの中から日焼け止めを出して塗り出した。
「はい！ユノくんも塗った方がいいよ！」
そう言って僕にも日焼け止めを差し出す。
「あ、ありがとうございます…」
少しくらい焼けてもいいかな、なんて思ってたんだけど
水着姿が恥ずかしいんだろう、真っ赤な顔をしながらも日焼け止めを勧めてくれるその姿が可愛くて
つい、言うことを聞いてしまった。
塗り始めて気付く。
「…Aさん、背中塗ってもらえます？」
役得だ！
「えっ………」
一度息を飲んだAさんだけど
「わ、わかった…」
直ぐに背中に日焼け止めを塗り広げてくれた。
背中を滑るAさんの小さな柔らかな手が気持ちいい。
「はい！これで大丈夫！」
そう言って手が離れたから、くるりと振り向いて
「Aさんも背中、塗ってあげますね！」
有無を言わせずAさんの肩を抑えてくるりと向きを変え、その手の日焼け止めを受け取った。
「えっ？ええっ？！」
「ぬれないでしょ？背中」
「……はい」
手のひらに塗り広げたクリームをAさんの肩から背中全体に塗る。
ビキニの首と背中に渡る細い紐以外、無防備な背中。
白くて、柔らかくて…
素肌に触れられる幸せを感じていた。
後ろから見るAさんの耳が真っ赤で可愛い。
そのまま背後から抱きしめてしまいたいような気持ちを必死に抑えて、名残惜しいけどクリームを塗り終える。
「はい！完璧です！」
「あ、ありがとう…」
ぺこり、と頭を下げる姿にまた、「可愛い」と思う僕。
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
