海水浴 53 ページ1
★★★
「…おやまぁ！Aちゃんがそんな風に男の人の話をするなんて珍しいねぇ！
本当にその人のことが好きなんだねぇ」
海の家のおばちゃんにそんな風に返されて
「……えっ？！」
口が開いたまま塞がらなくなった。
確かに
おばちゃんとは年に数回顔を合わせてるけど
男性の話題なんて出したことがない。
…本当に
ユノくんは私にとって特別になってるんだな…。
そんな風に思った。
「……本当にね
素敵な人なんだよ…？」
面影を追うだけで
心の中が温かくなる。
「そうなの？」
向かい側に座るおばちゃんが興味深げに聞いてくれるから
「…まっすぐでね、一生懸命で…あったかいの」
普段感じている気持ちを正直に話す。
言葉にできることの嬉しさを感じながら。
「…どんな人にもきちんと向き合う人で…
何度も助けてもらってるんだよ？私」
「ええ〜〜？Aちゃんが助けてもらってるの？
そりゃあ確かに凄い人だね。
Aちゃんはいっつも助ける側で助けてもらうことなんてないでしょ」
「そんなことないよ〜〜。いっつも周りの人に助けてもらってるよ！」
「そうかい？ここで見るAちゃんはずーっと誰かを助けてるけどね！」
そんなとこまで見てくれてたんだ。
「少し周りに甘えてもいいのに〜〜っていっつも思ってたから、助けてくれるような彼がいるなら安心だ！」
そう言って笑ってくれる。
「…ユノくんは…さりげなくて自然なの。
だからね
…誰でも皆…好きになるよ？きっと…」
そう。
誰にでも好かれる人だから。
だからきっと
いつかは必ず片想いは報われる。
それまでは
あのお日様みたいな笑顔を見ていたいな…。
「…Aちゃん」
おばちゃんが優しい声で私を呼ぶ。
おばちゃんと目が合うと
「…なんだか柔らかくなったね」
「ええ？」
「あーなんか違うな。女の子っぽくなったって言うか…丸くなったって言うか…」
「ええ〜？太った？」
「やぁねぇ！そうじゃなくって！なんかこう、いい感じに力が抜けたって言うか…！」
おばちゃんの言うことはなんとなくわかる気がする。
ユノくんが私を女の子扱いしてくれるから
少しそれに慣れてきたところがあるかも知れない…。
★★★
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haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
