好きな人 ページ47
★★★
「この歳にもなると、大体1回、2回会えば合うか合わないかはわかるものよ。
Aさんの場合、まず工藤から話を聞いて凄く興味が湧いたし、あのビストロでもすかさず私の介抱をしてくださったし、その後のお食事の時の様子で人となりはわかったわ。
Aさんはどう？
1回会っただけの私に誘われて、こうやってお食事につきあってくれたのは何故？」
澄江さんに言われてハッとする。
「…私も…澄江さんが好きだなぁ…って思った…から…です」
「ね？人の好き嫌いなんてそんなものよ。難しく考えることなんかないの。
嫌いな人に嫌い、ってわざわざ伝える必要はないと思うけど
好きな人には好き、って伝えたいわよね」
そう言ってニッコリ笑う澄江さん。
「で、今私の中ではAさんのポイントがスゴーーク高いの！」
この真っ直ぐな感じ。
ユノくんを思い出した。
「まぁ、男女の場合はもう少し慎重に進めなきゃダメだと思うけどね。
人として好きな人にはガンガンすすんでいったら良いと思うわ！」
そう言う澄江さんの瞳は輝いていた。
澄江さんって黙っていたら深窓のお嬢様みたいなのに話すと意外にパワフルなんだ。
それがまた魅力になってるんだな。
「自分を好きだと言ってくれる人に嫌な感情は湧かないでしょ？」
そう言って笑う。
「そうですね」
私も笑って返した。
「お店のAさんも好きだわ、私」
「あはっ、わかります！」
「ね、第一印象って本当に大事よね！お店のAさんに会いにまた来ようて気になるもの！」
「そうですね、気持ちがよいですもんね」
「と、いうわけだから、また今度お誘いする時も是非、つきあってね？Aさん！」
ニッコリ微笑みかけてくれる澄江さんに
「え？あ、喜んで！」
私も笑って返した。
本当に、澄江さんってペースにのせるのが上手！
嫌な感じは全くないんだけど、とにかくすごいなぁ。
ラテアートをお互いスマホで撮影して、意を決して口に運ぶ。
「ああ、勿体無い〜〜」
なんて囁きながら飲み進める澄江さんが可愛い。
ラテを飲み終えるころ、私はテーブルの上のオーダー伝票を手に取った。
「ここは、私に任せてくださいね。ご馳走になってばかりでは次のお誘いを受けにくくなってしまいますから！」
「たったラテ1杯分で申し訳ないですけど…」
と付け加えたら
「金額じゃないわよ？気持ちが大切！」
そう言って笑って、ご馳走様、と頭を下げられた。
★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
