素早い行動…YN ページ40
★★★
和んでいたところにAさんのスマホが鳴って
すっかり気分の良くなっていた僕は二つ返事で電話に出るよう促した。
「あ、澄江さん…」
「え？」
スマホのディスプレイを確認したAさんの一言に思わず眉間にシワが寄った。
「もしもし…？
あ、はい。こんにちは。先日はご馳走になりました！」
さりげなく視線を逸らしながらも
耳は思いっきりAさんと澄江さんの会話に釘付けになる。
「え？今日…ですか？」
嫌な予感が的中しそうだ…。
「すみません、仕事の進み具合で普通に帰宅できるかどうかわからないので…ええ」
やっぱり、誘われてるんだ…。
澄江さん、行動が早いな。
「あー…ええと、そうですねぇ…。
じゃあ…水曜日でもいいですか？ええ。
一応ノー残業デーと言うことでよほどのことがない限りは定時で上がれると思うので…」
……えっ？！
思わずAさんを見た。
約束するの？！
「…ええ。はい、じゃあそういうことで、はい。失礼します」
会話の終わったAさんが、僕が見ていたことに気づいて
「澄江さんっておっとりしてるかと思ったら、すごい行動的！
早速お食事誘われちゃった！」
そう言って笑った。
「…二人だけで、ですか？」
思わず口にしてしまう。
するとAさんは、ちょっと不思議そうに目を見開いて
「うん。じゃないかな？女同士で語りたい、って言ってたから」
「…そう…ですか…」
二人きり…なのか。
少しほっとした。
でも、
澄江さんは本当に行動的で、僕の予想を上回っていることに気付くのは、木曜日の朝になってからだった。
「えっ？！御曹司と会ったんですか？！」
何時ものようにオペレーターブースを横切る時にAさんと顔を合わせ、
朝の挨拶を済ませた時だった。
「そうなんだよ〜！
暫く二人で美味しい天ぷらをいただいてたんだけど、
食事が終わってさあ帰ろうって時に食後に美味しいコーヒーを飲んで帰ろうって事になって、
その店でコーヒー飲んでる時にお迎えに来てくれたのが噂の御曹司でね！
びっくりしちゃったよ〜」
Aさんは至って普通の事のように話しているけど…
いやいやいや！それ、完璧に澄江さんの計画通りだから！
「…でっ？」
「で？とは？？」
Aさんの頭にクエスチョンマークが浮かぶ。
「どんな人だったんですか？その御曹司！」
ライバルを把握したい一心だった。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
