お弁当…YN ページ38
★★★
昼になり、小林さんと社食に行こうと席を立って進んでいると
目の前をお弁当と思しきものを持って歩いて行くAさんが見えた。
進む先は…屋上？
僕は社食でテイクアウトのサンドウィッチと缶コーヒーを買って、小林さんに一言告げて屋上へ急いだ。
「…どうせ男の友情なんて…女の前では儚いものなのよね…」
ちょっとだけシナを作って上目遣いで言う小林さんを「すみませんっ！」と遥か後方に見ながらダッシュした。
屋上の扉を開けると、この間写真を撮ったあのベンチにちょこん、と座るAさんの後ろ姿。
その姿をみつけるだけで
胸の中が温かくなる。
後ろからそぉっと近づいて様子を見ると、Aさんがお弁当箱を取り出した。
…もしかしてAさんの手作り…？？
過剰な期待で胸が膨らみ、蓋が開いた瞬間思わず声が出た。
本気でビックリしたみたいでAさんが変な声を出して飛び上がる。
そんな姿すら、可愛い。
開かれたお弁当箱の中身は、特に目新しいものがある訳ではないけどどれも美味しそうで、
持っていたサンドウィッチを盾に食べさせてもらうことに成功！
Aさんの手作りだと聞いたら益々美味しい！
空には気持ちが良い青空が広がっていて
広い屋上にAさんと二人。
のどかに流れる時間の中で他愛もない会話で盛り上がった。
しょっちゅう話をしているから、日々の生活のことは結構把握していると自負している。
でも、お互いの知らない週末の様子を聞けることが楽しくて、ついつい話が弾む。
Aさんの週末は、年の離れた妹さんにせがまれて映画に行ったそうで
(そうだった！デートの定番、映画鑑賞を忘れてた！)
改めて気づいた僕は
「今度一緒に行きましょうね！Aさん！」
「え？あ、うん」
おそらく僕の勢いに負けたであろうAさんがうっかりしたその返事を、僕はきっちりと確認する。
「約束ですよ？」
そう言って笑ってAさんを見ると
「…うん。わかった」
Aさんも笑って答えてくれたから
僕は内心凄く安心して
また、お弁当を食べ進める。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
