タクシーにて ページ29
★★★
まだまだ普通に帰れる時間だったけど、工藤夫妻が同じ手稲区にお住まいだということで
気が付けば同じタクシーに乗ることになっていた。
本当は
地下鉄に乗るギリギリまでユノくんといられるかな、って…
ちょっとだけそんな事を思っていたから、
この展開は予想外で…かなりガッカリ…。
でも…ユノくんもユノくんでなんだか調子が悪そうだし…早いとこ解放してあげたほうがいいのかな？
そんな風に思って、おとなしく車に乗り込んだ。
別れの挨拶もそこそこで車が走り出してしまったから
「ちょっと失礼しますね」
失礼を承知でLINEを送らせてもらった。
地下鉄を待つユノくんには比較的時間があるんだろうな。
わりとすぐに返事がきて、食べ過ぎたから走って帰る、と。
最初のシャンパンからしばらくアルコールは取ってなかったけど、工藤夫妻と相席してからお祝いということで乾杯の時にワインをいただいたりしたから…
《少しだけどアルコールも入ってるから、十分気をつけて走ってね〜！》
ちょっとだけ心配でそう送った。
ユノくんは無茶はしないだろうけど、やっぱり心配だから。
ユノくんも同じように私を心配してくれているようで
《Aさんも、可愛い格好してるんですから十分気をつけて帰ってくださいよ？変な男についてっちゃダメですよ？》
と、送られてきた。
一気に顔が赤くなる私。
だからもぉ〜〜、そっちの心配は大丈夫だってば〜〜
《…^_^; 玄関先までタクシーなんだから、何にも引っかからないよ》
ほんとにもう、私をこういう部分で心配してくれるのはユノくんぐらいのものだよ？？
なんの心配もいらないんだけどなぁ〜。
苦笑いしながらそんなLINEのやり取りを反芻していたら
「Aさん、とっても嬉しそう。…やっぱりさっきの彼は恋人なの？」
隣に座る澄江さんが真面目な表情で聞いてきた。
「えっ…？！」
唐突な質問で思わず慌てる。
「とっ、とんでもないです、そんな恋人なんてっ！
彼は今年入った新人で、同じグループで一緒に仕事することが多いから仲良くはしてもらってますけどそんなっ！
第一彼には好きな人がいるらしいので、全くそういう関係ではないですっ！」
慌てるあまり、まくし立ててしまった。
「その相手ってさ…」
「まあ！なら良かった！」
澄江さんの向こう側に座る工藤さんが何かを話しかけたけど
澄江さんの声にかき消された。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
