不安…YN ページ27
★
二人っきりの楽しい食事のはずが…
何故かAさんがお見合いでもしそうな勢いだ。
しかも、相手は僕より遥かに条件が良さそうで…。
(なんせ相手は会社社長のご子息だ…)
心に一抹の不安がよぎる。
でも…！
(考えても見ろ、ユノ！
大体親が勝手に言ってるだけで本人は全くその気がないかも知れないし、
接点だって一緒に仕事してる僕の方が遥かに多い訳だし。
大体Aさんは恋愛に関しては全くボケボケだし。
たぶん、心配は………ない…！)
若干Aさんに失礼な思考だけど、この際自分が安心できる為なら仕方ないと開き直る。
すでに来週末の予定だっておさえてあるし
(チャミナが一緒だけど)
おそらくご子息に付け入る隙はない！
……はず。
強気でいたいのに
何処か引っかかって仕方ないのは…
目の前に応援団がいるから…？
今までは僕を応援してくれる人ばかりで安心していたから
本人を知らないのに
…それだけで不安になるんだ。
「…ノくん？」
「…………」
「ユノくん？」
「…えっ？！あ、はい？」
気付けば僕の目の前のAさんが心配そうに僕を見ていた。
「大丈夫？なんだか調子が悪そうだよ？」
「…ああ、いえ、大丈夫です」
変に心配をかけてしまった…。
「ユノくん、そろそろ帰ろうか？私たち。
なんせ、徹夜に近い状態だもんね。帰って休んだ方がいいよね」
Aさんの言葉に
「そうですよね…！Aさんもあんまり寝てないでしょ？帰りましょうか！」
2人になれるかも！とちょっと期待したのに…
「あら！帰ってしまうの？Aさん！」
「あ、はい。実は私たち徹夜に近い状態なので、そろそろ失礼しますね」
Aさんがそう言うと
「そうなのね。それじゃあ私たちもそろそろ帰りましょうか、ねえ、あなた」
「そーだなー。明日は浩一も帰国だしなぁ。二人は家はどこなんだ？」
工藤さんに聞かれ
「私は手稲で、ユノくんは白石です」
Aさんが答える。
「あら！奇遇ね！私たちも手稲なのよ！」
(…えっ…)
「家も近いなんて、嬉しいわぁ！
ね、あなた！Aさんと一緒に帰りましょ？」
かくして…
地下鉄で帰る僕は、タクシーに乗り込もうとしている三人を見送ることに。
「あ、いえ！まだ地下鉄もJRも普通にありますから、1人で帰れますから！」
遠慮しまくるAさんだけど
僕だけ離れることが悔しいけど
送ってもらえる方が遥かに安心だ。
と自分を納得させて
三人を見送った。
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
