お誘い…YN ページ21
★★★
お手洗いに行くと言って席を立ったAさんがなかなか戻らない…。
基本的に女性のトイレは色々とやる事があるみたいだから時間がかかるのはわかってるけど、Aさんに関してはあまりそういう事に時間を取られるタイブじゃないから、本気で心配していた。
(どこかの男にしつこく言い寄られてるんじゃないか？！)
(いきなり具合が悪くなって座り込んでるんじゃないのか？！)
落ち着かなくてパーテーションから顔を出し、店内をキョロキョロしていたら、思いもかけない方向(トイレとは真反対)からやってくるAさんが目に入った。
「あ！」
ほっとして、思わず駆け寄って抱きしめたくなりそうな衝動をなんとかおさえる。
「ごめんね、遅くなって！」
僕の側まで戻ってきたAさんを確認して、ようやく安心する。
のに、その後ろに寄り添うようにくっついている物体が気になった。
「よお！」
と元気よく声をかけてくれたその人が、あの日の居酒屋でAさんに絡んだその人と知って心底驚いた。
だって、
風貌が違いすぎる！
今日の彼は、なるほど大会社の社長らしく、仕立ての良い上等なスーツにピカピカの革靴、髪もきちんとセットされて、無精ひげもない。
見た目だけならまず100%わからない…。
でも
「久しぶりだなぁ！えっと〜…ユノ、だ！チョン・ユノ！だったよな？」
あの時、一回名乗っただけの僕をしっかり覚えていて
「こちとら客商売でここまで上がってきた人間だからな！1度会った人間の顔と名前は忘れないんだよ！たとえ酔っ払ってたとしてもな！」
そう言ってガハハと笑う彼は
確かにあの時の人物だった。
そんな彼の奥さんをレストルームで介抱したことで再会し
「ちょうどいいから一緒に食おうぜ！」
と、お誘いいただいた。
「え？」
思わず目が丸くなるAさんと僕。
申し出はありがたいけれど…
僕としてはこの奇跡のようなカップルシートでもう少しAさんと二人っきりでゆっくりしたかった…という気持ちが強くて、なかなか返事が出来ないでいた。
AさんはAさんで
「そんな、せっかく個室で夫婦水入らずのところをお邪魔できませんよ！」
と、もっともな理由でお断りしている。
「そ、そうですよね！」
僕もそれに同調する。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
