告白 ページ3
★★★
アルコールのせいか、さっき泣いたせいなのか
その瞳はまだ潤みを帯びていて
テーブルの上の揺れるキャンドルの暖かな灯が
彼女の頬をうっすらと上気してみせていた。
その、どこか儚げな様子に胸の奥がざわつくのを感じながら
彼女の瞳を真っ直ぐとらえる。
大切なこの言葉を
伝えるのはまだまだ先だと思っていたけど
今がそのタイミングであることを祈って
僕は言葉を紡ぐ。
「……僕が…あなたを特別心配するのは…
僕は…
あなたが…」
好きだからです、そう言いかけた時、
「お待たせ致しました！」
元気な声が背後から飛び込んできた。
「すっ…、はっ？！」
「えっ…？！」
あまりにビックリして、思わずAさんを掴んでいたその手を離してしまった。
Aさんも一気に顔を真っ赤にしてテーブルに向き直ってしまった。
呆然とする僕の目の前を、トレイを片手にウェイターが悠然と進んでくる。
…なっ！
なんでこのタイミングで入ってくるかなーー？！
僕は心の中で絶叫。
少しは雰囲気とか様子を伺って…
「失礼いたします」
Aさんの側から
ニッコリ微笑んだウェイターが、持ってきた料理を説明しながら次から次へと置いていく。
「あ、あの…美味しそうですね」
置かれた料理を見て、Aさんが言う。
「ありがとうございます」
頭をぺこりと下げるウェイター。
「これは…どうやって食べたら良いんですか？」
「はい、こちらはですね…」
Aさんが僕と反対側に跪くウェイターと何やら楽しく会話しているのを
ガックリ
と、肩の力を落としたまま見ていた。
もんのっっっすごい良い雰囲気だったのにっ！
しかも、なんでAさんと僕との間を裂いておいて、そんなのどかに会話しているんだ！
しかも結構なイケメン！
AさんもAさんで耳まで真っ赤にしてこくこく頷きながら話をしているし！
「………」
はぁ……
落ち着け、ユノ。
相手は店員だ。店員相手にヤキモチ妬いてどうする。
大丈夫だ。
ウェイターが居なくなればまた、二人だけの空間になるんだから、
今日はまだまだチャンスはある…！
頑張れ！ユノ！
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
