再会 ページ18
★★★
ものすごく真剣な瞳で見つめられ、所在なくなる私。
ご主人の様子を不思議に思った女性が
「あなた？そんな穴があくような勢いで見るのは不躾で失礼よ？」
そう言ってたしなめた瞬間、
「…山本A！」
彼は私を指差してそう叫んだ。
「はっ、はいっ？！」
唐突に名前を呼ばれ、思わず背筋を伸ばして返事をする。
「…いやぁ！
あんまりに顔も格好も違うからピンとこなかったぞ〜！
化けてるな〜！」
そう言いながら、私の様子を頭から足まで何往復としながら見るご主人の言葉に女性の目が丸くなった。
私の目も丸くなる。
頭の中の情報総動員で目の前の男性が誰であるかを特定しようとフル回転。
「あなた…お知り合いなの？」
女性がご主人をみて聞くけど
ご主人の視線は私から離れない。
…どこかで見たことある気はするけど、こんな紳士、どこで接点が…？？
頭にクエスチョンマークしか浮かばない私を全く気にせずに彼は女性に言い放つ。
「ほら、前に話しただろ！あいつの店で、酒進めて断られて揉めたっていう女子！」
その言葉に
「ああ！あの…、」
「ああっ、あの時の酔っ払い…！」
女性と私が叫んだのはほぼ同時だった。
思い出した！
ユノくんと行った居酒屋で最後の最後に絡んできた酔っ払い！
「くっ…工藤…誠一郎！…さんっ…！」
「おー！そーよ、そーよ！
まさかこんなとこで会うとはなぁ！」
工藤さんが豪快に笑う。
確かに私のスタイルは以前会った時とは全く違う。メイクもしてるし。
でも、工藤さんだって髪の毛すっきりしてるし、仕立てっぽいスーツ着てるし、ヒゲもないし！
「あれから全く居酒屋に顔出してねーんだろ？大将から何の連絡もねーからな！」
呆然としている私の所までやってきて、そう言って顎をしゃくる。
「…す、すみません。なかなかそこまで暇がなくて…」
何故か小さくなって謝罪する私。
…すっかり忘れてた…なんて言ったら怒られそうだ…
「どーせ、忘れてたんだろ。酔っ払いの戯言くらいに思ってたな？」
ぎくっ…
「えっ！と、とんでもないっ！そんな…」
図星を突かれて慌てふためいた。
「まあ、いいや。
今日はめかし込んで、デートか？例のあの怒らせたら怖そーなデカイ兄ちゃんが相手か！」
切り替えの早い工藤さんの会話について行くのか大変だ。
「あ、いえ！あ！そうなんですけどそうじゃなくて…！」
「なんだそりゃ」
目を丸くして笑う工藤さん。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
