敵わない ページ14
★★★
《あまいな》
そう一言あって。
添付された写真は
思いっきりどアップで佳奈が良二さんの頬にキスをしているものだった。
「…………」
無言のままユノくんにスマホを見せた。
それを見て少し頬を染めるユノくん。
「…いい歳して何をやってるんだか…」
と、ため息一つついてそう言うと、
「…良二さんも満更じゃなさそうですけどね！」
写メを見てユノくんがそう言って笑う。
「そりゃあ、可愛い恋人のすることだもの。顔も緩むでしょう！」
良二さんは口数は多くないけどとても優しい人で、特に佳奈のことは目に入れても痛くないくらいの可愛いがりようだもの。…って…
「…ん？私、ユノくんに良二さんのこと話したっけ？」
前にお店に行った時話してた？？
「えっ…！えっ、ええ！名前と、幼馴染みだって教えてもらいましたよ！」
なんとなく、慌てた感じでユノくんが言う。
「…でも、顔は合わせてないよね？」
よく即座に良二さんだってわかったなぁ。
「そっ、そうですね、顔は合わせてないですよ。でも、そんな写真、恋人同士じゃないと撮らないですから相手は間違いなく良二さんでしょ？」
「…そうだよね。うん。たしかに」
考えてみれば当たり前か。
でも…
(…なんとなく、ひっかかるんだけど…)
チラリとユノくんを見る。
目が合うと、ニッコリ微笑んだ。
(…うっ…
ずるいよ、そんな綺麗な笑顔…)
思わず頬が熱くなった。
すると、ユノくんがずいっと私に近づいてきて
「僕たちも佳奈さんたちに負けない写メ、撮ります？」
と耳元で囁いた。
ゾワッと身体中が総毛立った。
かあーっと身体中に血が巡り、全身真っ赤になったのが自分でも分かる。
「あっ、なっ、なんっ、そっ…！」
慌てるあまり言葉も出ず、
そんな私をニヤニヤしてみているユノくんが腹立たしくなってきて
「…ん、もうっ！そうやってからかってばっかりなんだから！」
そう言ってバッグを手に取り立ち上がる。
「えっ？！Aさん？！」
私のとっさの行動に、さすがに慌てたユノくんの顔色が変わった。
「…お手洗いに行ってきます！」
捨て台詞のようにそう言って、カップルシートをあとにした。
★★★
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ゆうの(プロフ) - Keeさん» コメントありがとうございます(*^^*) パスワードはコミュにメッセージしますので、覗いてみてください〜(*^^*) (2017年9月23日 12時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Kee(プロフ) - はじめまして。最近になって読み始めましたが、とても楽しく読ませていただいてます。パスのかかったセンイル企画のお話も是非読んでみたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いします。 (2017年9月23日 12時) (レス) id: 3b75f4b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ユノくん最大の敵(の予定)、御曹司登場致しました！ユノくん、踏ん張りどころです！(*^^*) (2016年2月14日 7時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やっぱりブッ込んで来たー！ユノくん！頑張って！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、出ましたーー！お待たせしましたーー！ん？待ってない？？ (2016年2月13日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年1月21日 18時
