新入社員歓迎会 ページ21
★★★
部全体での新人の歓迎会は、ススキノの居酒屋。
外注で入ってる業者さんとかもいるから、総勢70名くらいの大宴会。
大広間で、初めのうちは班ごとに座っていた。
宮越班の私は、男性社員と共に、雑務担当アルバイトの若菜ちゃんと一緒にいた。
「Aさん…？」
私にビールを注ぎながら若菜ちゃんが声をかけてきた。
周りでも、ビールをつぎあったり、鍋をつついたり、談笑しながら宴は進む。
「ん？なぁに？」
ビールを一口。
「…最近、風当たり強いんですよね…」
「…なんの…？」
なんとなく検討はついたけど、一応聞いて見た。
「彼の…」
その視線の先には、斜め前に座って宮越さんにビールをつがれてるチョンくん。
「…やっぱり…」
「Aさんも？」
なんだか密談でもするかのように、頭を近づけこっそり話す私たち。
「うーん…。若菜ちゃんほどじゃないと思うけど…」
「こっちは仕事してるだけなんですけどね。」
「四日目でもう、そんな？」
私も若菜ちゃんのグラスにビールを注ぐ。
「皆の視線が痛いですよ。仕事の話が終わって席に戻ると『何の話だったのーっ⁈』って。」
グイッと若菜ちゃんのグラスが傾く。
「仕事の話だっつーーーのっっ！！」
ドンッ！とグラスをテーブルに叩きつける若菜ちゃん。
一瞬皆の視線を集めたものの、そこは皆がそこそこの酔っ払い。特に気にされることも無く…。
「…まあまあ。落ち着いて、若菜ちゃん。
みんな若いんだねぇ。」
若菜ちゃんの肩をトントンと叩く。
「私には愛する旦那様がいるんだから、どんなイケメンを担当しようがまっっっったく関係ないんですけどねっ！」
そう。御年20歳なれど若菜ちゃんには高校卒業と同時に結婚した愛しいダーリンがいる。
「…なんかさぁ…」
グラスに半分になったビールを見つめる。
「チョンくんの担当が若菜ちゃんと私って、上の策略なんじゃない？」
「…なんですか？それ」
「結婚してて恋愛とか関係のない若菜ちゃんと、年が離れてて心配のない私でチョンくんの周りを固めるの。」
「なんですか、それー！」
笑い上戸になった若菜ちゃんがケタケタ笑いながら私の背中をバンバン叩いてきた。
いててっ。酔っ払いは手加減を知らない…。
「…だってさぁ。
他の子が担当になったら仕事にならないと思わない？」
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
