差し入れ…YN ページ20
★★★
宮越班は僕を入れて7名。
他の班は多くて5名。
人数比を考えても、山本さんは仕事が出来る人なんだろうな、と容易に推察できる。
仕事のできる人だから、
小林さんはあんなに山本さんを信頼してるんだろうな…とも思えた。
僕も一生懸命仕事して、皆に信頼されるようにならなくちゃ。
居酒屋では、仕事の話というよりは自己紹介で盛り上がった。
皆の話も面白かったし、僕の韓国の話にも興味を持ってもらって色々な話をした。
小林さんは、時々時計を見ては携帯を気にしている。
多分、山本さんからの連絡を待ってるんだろう。
8時半を過ぎた頃、小林さんが僕の目の前に美味しそうな匂いをプンプンさせた白いビニール袋を二つ差し出して、
「チョン、悪いけどこれ、差し入れて帰って。」
と言った。
「明日も仕事だし、俺たちもぼちぼち帰るしさ。お前寮だろ？
帰り道がてら、こっちは石田さんたちで、こっちはAに。」
そう言われて、僕は皆より一足先に店を出た。
会社に入って部屋へ行く。
オペレーターブースについたけどそこに彼女は居なくて、少し陰に隠れたプロッターの側にいるのを見つける。
真剣に、テキパキと仕事をこなしていた。
なんだか、楽しそうにも見えた。
僕が差し入れを渡したらもの凄く喜んでくれた。
こっそりビールも渡したら、この上なく幸せそう。
仕事の見学をさせてもらうことにして、彼女の横についた。
「自分の設計したものが色々な人の手を渡って最終的に形になるって、
そうやって残っていくのって…すごいですよね。」
僕がそう言うと、彼女は目をキラキラさせて
「すごいよね。私もそう思う！」
そう言って笑うから、僕もつい笑ってしまった。
昨日のヒールのダッシュといい、さっきの真剣な仕事姿といい、山本さんは気持ちがいいくらい一生懸命だ。
石田さんの図面が全てあがって持っていこうとしていたからそれを手伝う。
仕事が無事終わって、差し入れの焼鳥を食べようとするから
「食べましょう！」
と僕も椅子に座った。ら、
「えっ？チョンくんも食べるの？」
と言われた。
彼女はしっかり一人で食べる気満々だったらしい。
「えーーっ？」
不貞腐れてみせたら笑われて…。
で、相棒がいる方が美味しいから、と、2人で静かに乾杯をして焼鳥をほおばった。
食べ終わったらもう10時近く。
先手を打って
「送りますからね。」
と言うと
「今日はヒールじゃないから速いよ？」
そう言って笑った。
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
