覚えられない…YN ページ19
★★★
入社二日目。
僕たち新人は部長に連れられて午前中いっぱい他部署への挨拶まわり。
うちの会社は本社に加え、同じ市内に支社がてんてんとあるため、移動にそこそこ時間がかかる。
自分の部に戻れたのは昼食ギリギリで、お茶が欲しくてサーバーへ行った時、山本さんと顔を合わせた。
今日の彼女は、昨日のスーツ姿とはうって変わってとてもラフなスタイルをしていた。
ボーダーのカットソーに、カーキ色のチノパン。髪も今日は縛っていなくて、軽くウェーブして背中で揺れている。
「昨日はどうも。」
にっこり笑ってそう話しかけられるまで、実は気づかなかった。
「お疲れ様でした。」
女性って、髪型やメイクで結構変わるから、
僕、弱いんだよね…。覚えるの…。
昨夜のおかげで、山本さんはかなり記憶に残ったと思うんだけど、
その後にわらわらと現れた、多分昨日紹介されたオペレーターさんだと思われる女の子たちはほとんど分からず…。申し訳ない…。
小林さんと彼女たちの間で、
どうやら僕に関するやり取りがされている様だけど、イマイチぴんとこない。
でも、小林さんも山本さんも笑ってるから
ま、いいか。
5時になり、宮越班での食事会のために身支度を整えていた時、
山本さんともう一人、うちの班では無い、恰幅も人も良さそうな中年の男性が小林さんの所にやってきた。
「コバ〜。すまん、Aちゃんこの後貸してくれ〜！」
「えーーーっ！石田さーーーん！
A、今日は残業無しの予定だったんですよーーっ⁈」
小林さん、声でかっ。
「…仕事、入っちゃったんですか…？」
イラつく小林さんの横からちょこっと顔を出して、山本さんの顔を見た。
彼女は笑って頷いた。
小林さんは凄く残念そうで。
でも仕事だから仕方ない。
僕も、昨日の今日でもう少し話ができるのを楽しみにしていたからちょっと残念。
「おーい、コバ！チョン！行くぞー！」
班長、宮越次長に呼ばれ、僕たちは会社に近い、普段から皆が良く行くと言う焼鳥居酒屋に向かった。
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
