仕事の醍醐味 ページ17
★★★
焼き鳥の入った袋を大切に抱きかかえ、一人ホクホクしていると、戻ってきたチョンくんがコッソリとコートのポケットから私にあるモノを手渡した。
それは…缶ビール。
「えっ？なっ、何っ⁈この美味しそうなものはっ。」
「小林さんが焼き鳥にはやっぱりコレだろう、って。1本くらいなら大丈夫って言ってましたよ？」
「うっわ〜！さすがコバさん。わかってらっしゃるっ！」
ビア缶にスリスリ頬を寄せる私。
チョンくんがクスクス笑いながら聞いてくる。
「仕事、終わりそうですか？」
「あ、うん！あと3枚描けば終わり！
それが終わったら落ち着いていただこうかなっ」
俄然やる気が出てきた！
早く終わらせて早く食べたい！
「見学しててもいいですか？」
チョンくんがプロッター作業の私の横から覗き込む。
「うん。どーぞ。
ここまでの仕事が私たちの担当だから。」
私の作業の様子をじっと真剣に見つめるチョンくん。
今までオペレーターの新人の子相手にレクチャーしたことが何度もあるけど、ここまでマジマジと見られることってないよなぁ…というくらいの勢いで見つめられて、少々恥ずかしくなってくる…。
まぁ、チョンくんが異性でカッコいい…ってのも恥ずかしくなる要素に含まれてるけどね。
「……面白いですよね。」
チョンくんが、私の手元を見つめたままぽつりと言った。
「…自分の設計したものが、色々な人の手を渡って最終的に形になる…って…。
そうやって残っていくのって…
凄いですよね…。」
プロッターで仕上げた図面を見ながら、
私に話しかけているような、もしくはまるで自分自身に確認するかのように、
そう言った。
私は、
実は私も常日頃そう思っていたから
「うん。凄いよね。私もそう思う。
私なんかは自分で設計する能力はないからこうやってお手伝いしかできないけど、
自分が手伝ってこうして上げた図面のものが現実に出来上がるのをみるだけでも感動だもの。
設計ができるコバさんやチョンくんたちはホント、凄いと思うよ！」
つい、言葉に熱が入ってしまっていた。
そんな私を見て笑ったチョンくん。
「皆の連携プレーの賜物ですよね。」
「たまもの、なんて日本語知ってるの？
凄いね、チョンくん。」
「あれ？使い方間違ってました？」
「ううん。びっくりしただけ！」
にっこり笑えば
チョンくんもにっこり笑う。
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
