急ぎの仕事 ページ14
★★★
お茶を入れてデスクに戻り、お弁当を食べ始めた。
清香ちゃんが私のところにやってくる。
な、なんだ？まだ何か言い足りないことでもあったか？？
身構える私に、
「すみません、Aさん。」
「ん？どした？」
「石田さんの仕事なんですけど….今日中に数量あげなきゃいけなくて…。
そのデータを今朝受け取ったんですけど一人じゃ限界で…。
手伝ってもらえますか？
仕事の話でしたか！これは失礼しました！
「ああ！いいよ！今日手が空いてるし。
じゃ、午後から手伝うね。」
「お願いします。」
そう言って席に戻った清香ちゃん。
さっきの給湯コーナーでのテンションと随分違うなぁ。
体調悪い…？
午後、私は清香ちゃんのデータを半分受け取り、ひたすら仕事をしていた。
隣のパソコンでは清香ちゃんもデータを打ち込んでいる。
随分速くなったなぁ。
3時過ぎ、一息入れて珈琲を飲もうとドリンクコーナーへ足を運んだ。
清香ちゃんに頼まれたデータもあと少し。
5時には余裕で上がれるな、なんて思いながら珈琲を入れてデスクに戻ったら、
何やらデスクの周りに人が集まっていて、その中心にうずくまる清香ちゃんがいた。
「どっ、どうしたのっ⁈」
慌てて駆けつける私に
清香ちゃんがゆっくりと顔を上げると、その顔色は真っ青。
「…Aさん…」
「貧血？倒れたの？」
清香ちゃんは前にも倒れかけたことがある。
血圧も低いらしくて…。
「根を詰めて仕事してたから、疲れたんだよ。
大丈夫？」
「すみません…。急ぎの仕事中なのに私…。」
「大丈夫だよ。残りは私がやっておくから、早退させてもらって家でゆっくり休みなさい。」
「え…でも…」
「私も手伝っておくよ、清香ちゃん。心配しないで！」
「真澄ちゃんもそう言ってくれてるし、大丈夫。でも、一人で帰れる？」
「あ、じゃあ私、送ってきます！とりあえず私、急ぎの仕事ないんで」
一番の仲良しの美和ちゃんが一緒なら心強いだろう。
「うん。頼むね、美和ちゃん。」
清香ちゃんと美和ちゃんを送り出し、私と真澄ちゃんで残りのデータを入力する。
「ごめんね、手伝えなくて…」
真理子さんが申し訳なさそうに言う。
「何いってるの。真理子さんも今日中の仕事入ってるんじゃない。
こっちは大丈夫だよ。あと少しだから。」
心の中で、私昨日仕事終わらせておいて良かったーーーっ！と雄叫びをあげていた。
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
