呼び方一つで ページ45
★★★
……想像以上のスピードでした……
「おはようございます！Aさん」
「あ、おはよう！ユノくん」
出社して、朝の挨拶を済ませた途端、
清香ちゃんと美和ちゃんの質問攻めに会う。
「なんなんですか？！ユノくんって！」
そこを通り過ぎる他のバイトの女の子たちが話に加わる。
その子たちが、それぞれ自分の班にその話をもっていき……
その日の午後にはもう、
チョンくんは、ユノくん に変わっていた。
「予想以上の速さでユノくんに変わったねぇ」
終えた仕事を持って、ユノくんのデスク横にいる私。
ファイルを受け取り、私を見上げながらユノくん。
「僕もびっくりしました。」
「俺もびっくりしました。」
コバさんが、ユノくんの隣の自分の席につきながら言った。
「午前中、役所回って遅れて出社したら、
隣がチョンじゃなくてユノになってて。」
あはは、と笑うユノくん。
ご苦労様です、と労いの言葉をかける。
「特別感があるんでしょうね〜」
私がそう言うと、コバさんもユノくんも私を見た。
「特別感？」
「ほら、本名と違う呼び方って、
すごく親しい感があるじゃないですか。
だから今朝、私がユノくん呼びしてるのを聞いて、女の子が一斉に反応したんですよ。」
そう言う私に、腕組みしながら顎に手をあてたコバさんが
「なるほどなぁ〜。
お前だけに呼ばせねーぞ、的なやつだな？」
ニヤニヤしながら言う。
「コバさん…身も蓋もないその言い方…」
苦笑いの私の前で
「確かに皆さんに呼ばれると、すごく近くなった感じがしますね〜。」
邪気のない、真っ直ぐな笑顔でこくこく頷く天然な男。
あまりに天使なユノくんに、さすがのコバさんも苦笑い。
あの店で、お互いの呼び名を確定してからのユノくんは、なんだかすっかりご機嫌モードに入ってる。
呼び方一つ、とはいえ、
私だって名前を呼ばれるより苗字呼びされる方が距離を感じるから、
山本さん から Aさん に変わったのはやっぱり大きいんだなぁ。
このまま、気持ち良く仕事できそうだ！
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
