ため息…YN ページ34
★★★
仕事に集中していた。
つもりでいた。
一息つく度、さっきの高木と、金曜日というフレーズがよみがえる。
(…なんなんだろう。金曜日って。飲みに行く約束か何か…？)
楽しそうに話をしていた二人がちらつき、ため息がでた。
「どーしたんだよ、チョン。」
隣の小林さんに話しかけられ、そちらを見る。
「え？」
「さっきからため息ばっかり。
何か悩み事かぁ？」
「あ…いえ。別に…」
そんなにため息ついてたのか…。
何をそんなにへこんでるんだろう。僕は…。
「コバさん、できました〜！」
小林さんの向こうから山本さんの姿が見えた。
さっき僕の持って行ったデータの作業が終わったんだ。さすが早いなぁ。
感心しつつも、僕は手元に視線を移して仕事を続ける。フリをする。
「おー！サンキュー！
さすが仕事が早いねぇ。」
「これで図面あげますか？」
「あ、ちょっと待って。少しルート検討したいから。」
「わかりました。いつデータ上がります？ 今週末は残業無しでいきたいんですけど…」
ピクッ。と僕の耳が反応する。
……今週末……？
「ああ、例のあれか？」
「コバさんも来ればいいのに〜」
えっ？小林さんも誘われるの？？
「やだよー。お前意地悪だもん〜！」
い、意地悪？？
「あったり前じゃないですか！
それが醍醐味ですもーーん！」
楽しそうな山本さんの声。
僕はまだ視線を動かせないでいた。
そんな僕にいきなり小林さんが話をふってきた。
「聞いてくれよー！チョンー！」
「はっ、はいっ？！」
思わず顔をあげて小林さんを見る。
「Aってば、すげーSなんだぜ？！」
「えっ、えす？？？」
「こいつら週末体育館でバドミントンやってんだけどさ、俺も何回か参加したことあるんだけど、まあ、こいつ！
俺のいないとこ、いないとこにシャトル打ってくんの！」
へ？
「だっからぁー！
そういうもんじゃないですかぁ！勝負なんだから！」
両手を腰にあてた山本さんが言う。
体育館…？バドミントン…？
「コバさんも少し運動したほうがいいですよ？」
「俺は俺のペースでやるから〜。
あ、そうだ！チョンは？お前暇なら参加すれば？」
「え？僕？？」
小林さんの発言に山本さんも僕を見る。
久々に目があった。
「そーだね！チョンくんも良かったら是非！参加してみて！」
嬉しそうに山本さんが笑った。
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
