天然な男…YN ページ4
★★★
新年度。
入社式を終えて、僕とあと3人の新入社員が配属された部へ足を運ぶ。
大学を卒業して引っ越し準備をしている頃、東京は桜が咲いていたのに
ここ札幌では桜どころかまだ雪が残っていて正直びっくりした。
寒いと知ってはいたけど、春というにはまだまだ…。
佐々木部長の挨拶が終わって、部内の人たちの注目を集めて僕たちも挨拶をする。
なんだろう…。
確かに僕は大きな方ではあるから目立つのか、随分見つめられてる気がする…。
思えば入社式からそうだった。
外国人とはいえ同じアジア人だし、見た目にそう変わったところはないと思ってたけど…。
やっぱり日本人じゃないのがバレて目立ってるんだろうか…。
「チョン・ユンホと言います。」
そこで軽くどよめきが起こった。
あれ…？気付いてなかったの…？
じゃあ、何故こんなに見られるんだろう…。
僕は宮越班に配属された。
トップの宮越次長に、戸田さん、中村さん、藤田さん、佐藤さん。
そして、直接僕の指導してくれると言う小林さん。
「よろしくなー！チョン！」
大きな声で挨拶をし、右手を差し出される。
ハキハキとした人だ。
僕も右手を出し、握手をする。
僕、左利きだけどね。
身長は僕より小さいけど、しっかりとした身体つきで、顔も目鼻立ちがはっきりしていて男らしい。
僕は顔のパーツがちょっと地味だから、
ちょっと羨ましいな。
僕のデスクは小林さんのとなり。
真新しいデスクにチェア。
これだけでもワクワクするな。
程なく、僕を含む新入社員男性組は、小林さんに呼ばれてワンフロアの奥の方へと向かった。
パーテーションの向こうにはパソコンやプロッター。そして5つのデスクに、5人の女性がいた。
「おう！A！オペレーター全員揃ってる？」
小林さんが凄く親しげに話す彼女は、
背中の真ん中くらいまでの黒髪を一つ結びにして、黒地のストライプのスカートスーツ姿の仕事の出来そうな女性だった。
彼女の一声で残りの4人が集まってきた。
「トップのお姉さんを怒らせないようにな〜。」
そう言う小林さんの言葉に、僕たちは自然と小林さんが話す彼女に視線がいく。
それに気付いた彼女が
「別に怖くないですよ？
きちんとしたデータをいただければね！」
そう言って白い歯を見せて笑った。
その顔がなんだか可愛らしくて、思わず笑ってしまっていた。
★★★
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
