ドレス ページ4
☆☆☆
メイクに引き続き、ヘアスタイルも決まった。
りんさんが私にしてくれたのは
少し緩めの夜会巻きだった。
シンプルなティアラをあしらって、全体に緩いウェーブのかかった夜会巻き。
「ドレスは、アレね！」
パーテーションの一つを取り外すと、そこにマネキンの着た、純白のウエディングドレスがあった。
ベアトップのAラインのドレス。
胸元とドレスの裾にコード刺繍を施した、シンプルだけどとても豪華なドレスだ。
「…すごい……。
………綺麗…………」
思わず触れてみる。
しっとりと吸い付くような
そのデザインからは想像できない柔らかな手触り。
「素敵でしょう？
最高級のミカドシルクのドレスよ？
レースも最高級のものだし。
なかなか良い趣味よね！」
「…これ、着ていいんですか…？私…」
思わず上から下まで何度も見てしまう。
そんな私の様子を面白そうに見ていたりんさんは
「天国の彼からのプレゼントですってよ」
そんなことをポツリと言った。
「……え？」
「…そんな感じのドレスを着せたかったんですって、Aちゃんに」
「…ど…うして？」
廉…が私に？
どうしてそんなことが…
「んーーーとね、
彼のご両親やお兄さんに色々聞いたんだって。
彼が、普段の話の中でAちゃんに着せたいって言っていたドレスがこんなイメージだって聞いて一応探してみたの。
残念ながらオーダーする余裕は無かったから既製品だけどね」
そう言ってりんさんが笑う。
「廉が……こんなドレスを私に……？」
そんなことを考えていてくれたの…？
本当に待っていてくれてたんだね。結婚式。
「…でも…どうしてこんなことまで…？」
素朴な疑問。
だってこれは…弟たちのための仕事であって…。
「…挙げてあげたいんだって。結婚式」
「え？」
「彼の夢を叶えてあげたいんだって。可愛い弟たちが」
……え？
「皆…が…、廉の夢を…？」
「天国にいる彼に見せてあげたいんだって。Aちゃんのウエディングドレス姿。
やっと、せっかく帰ってきたんだから、って」
瞳の奥が熱くなって
目の前のりんさんがぼやけて見えてきた。
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» わかりました！トマトに1票！ (2017年2月24日 20時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - って〜次の章へ行ってきまーすε=ε=(ノ≧∇≦）ノ (2017年2月24日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 私もトマトがいいですぅ＼(*≧∀≦*)／ (2017年2月24日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» そこを動かないのが…！！私のお話ですよね…^_^; 引っ張りすぎないように頑張ります！ (2017年2月24日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 少しずつ少しずつ、変化していった先でどんな判断で進んでいくのか…正直ジュリとヒロインは直接会う予定では無かったので作者の中でもどうなるのか…それぞれの気持ちに寄り添って進めたいと思ってます。(大筋は決まってるんですけどね^_^;) (2017年2月24日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年8月27日 8時
